3連休の“渇水ダム”立ち入り禁止エリアに観光客 70年前に沈んだ橋も出現
社会|
02/22 23:30
きょう22日は連休の中日、全国的に暖かくて夏日を記録する地点も出るほどでしたが、長引く水不足の影響が行楽地にも出ています。キャンプ場ではシャワーやトイレが使用禁止になる一方、干上がったダムには、駐車場が埋まるほどの人が訪れました。 ■渇水の3連休 キャンプ場”シャワー禁止” 全国各地で春の陽気となった、きょう22日。 福岡市博多では最高気温24.0℃を記録し、2月とは思えない暖かさです。 最高気温18.8℃、今年一番の暖かさとなった愛知県田原市。 キャンプ場には家族連れから、おひとり様まで…思い思いに楽しむ姿がありました。ただ問題も… (草薙和輝アナウンサー)「こちらのキャンプ場では節水対策としてシャワー室の使用を休止しています。さらにお手洗いも一部が利用できなくなっています」 (利用者)「シャワーが使えないということなので、ちょっと近くの銭湯か温泉に入りに行こうかなというところではあります」 キャンプ場にまで影響が出ている記録的渇水。 水源はどうなっているのか… 愛知県東部の水がめ「宇連ダム」に行ってみると… (山田英寿カメラマン)「うわ、すごいな。よくこのダムに私は来ているのですがこの橋は見たことがありません」 かつてこの地にあった集落の橋も姿を現わすほど干上がっていました。 これは満水時の宇連ダム。現在は、水位が大きく下がっています。先月の雨量は0mm。宇連ダムの貯水率は2.6%まで低下しました。 ■“渇水ダム”立ち入り禁止エリアに人 この珍しい光景を一目見ようと、多くの人が訪れていました。 (草薙和輝アナウンサー)「こちらダムの駐車場なんですが、ご覧のように駐車場のほとんどが埋まっています。車やバイクなど20台近くが停められて一杯となっています」 ダム湖内は立ち入り禁止ですが… 「本来、立ち入り禁止の場所なんですけども2人が歩いていますね。かなり大きな岩もあるんですが、その合間を縫うようにして下っていく人の姿があります。休んでいるんでしょうか」 実家が近くだという男性もこの光景に… (普段のダムを知る人)「普段の様子は知っています。僕が知っている限りここまで減ってるのはないので、40何年のうちでは初めてですね。明日ぐらいから雨降ってもらえたらいいなとは思いますね」 ■「平成の大渇水」の記憶…福岡 “学問の神様”として知られる太宰府天満宮。 梅が見ごろを迎え、多くの参拝客で賑わっていました。ここ福岡県太宰府市も、水源としているダムの貯水量が低下。一部は干上がり、底がむき出しとなっていました。太宰府市ではすでに、水道水の水圧を弱める「減圧給水」が始まり、「夜間断水」の可能性が呼びかけられる事態に。現時点では回避できていますが、予断を許さない状況だと言います。 太宰府天満宮の参道にある、うどん店は… (さいふうどん 松藤聡 店主)「水だけは一番大事ですから。うどん屋に水がなかったらどうしようもないと思いますけどね」 大宰府名物「さいふうどん」は、福岡県産の小麦を使用。やわらかい食感が特徴です。 Q.夜間に断水の危機があるが― (さいふうどん 松藤聡 店主)「もう水がなければ、営業はできませんから。今が梅のシーズンから、受験のシーズンもありまして、大宰府で商売をされている方は、皆さん、一番大変じゃないかなと思いますけどね」 脳裏をよぎるは32年前の記憶です。 1994年、「平成の大渇水」に見舞われた福岡県。 「6時間の夜間給水制限を実施します」 特に福岡市内は一級河川が無く、水不足は深刻で、夜間断水などが295日もの長い間、続きました。 (住民 当時)「お風呂は、残り湯は全部洗濯に使っています。それまた残ったら、拭き掃除に使ったりもします」 「こちらのお宅では、クーラーの室外機から出てくる、この水さえもバケツに取ってあります。こういった主婦の努力の積み重ねが節水都市福岡を支えているわけです」 夜間に営業する飲食店では、溜めておいた水をひしゃくですくって、洗い物をするなど、市民生活に多大な影響が出ました。 この「平成の大渇水」をきっかけにつくられたのが―。 (海水淡水化センター(まみずピア) 廣川憲二 所長)「こちらが海水を淡水化している施設の部分になります」 「まみずピア」では、玄海灘から海水を取り入れ、特殊な膜で「ろ過」し、真水に変えて、水道水の一部として使用しています。通常時は1万トンから2万トンの生産ですが… (廣川憲二 所長)「今できる最大の3万トンの運転を開始しております。大体15万人分の生活用水に相当する水となります」 ただ、根本的な解決にはどうしても―。 (廣川憲二 所長)「雨に期待せざるを得ないというところで、そこは私たちの力では何ともならないところなので、それ(雨)を祈りつつ…」 ■”井戸ほぼ枯渇”の村断水の恐れも 断水の恐れは、長野でも… (山本将司ディレクター)「村の中にある温泉施設に来ています。本来なら営業しているはずなんですが、今日は休館日と看板が出ています」 浴場を見せてもらうと… (山本将司ディレクター)「普通にちょうどいい湯加減というか…」 「ちょうどいい湯加減になってますね」 源泉を引いているため、湯船は維持できていますが… (村営「坂北荘」 大塚文登 所長)「村内の水道水が少なくなって、雨が少ないですね。源泉以外はシャワーと水風呂もありますけど、一般家庭が断水しないようにしなきゃいけないもんですから、一番使うところから止めています」 営業すれば、食事の提供などもあり、一般家庭の10倍以上の水道水を使うため、臨時休業を余儀なくされたといいます。原因は村の主な水源である、井戸水の減少です。 (筑北村 建設課 窪田竜 主任)「これが50mの井戸で、地表から今44.4mの位置に水がある」 Q.つまり6mくらいしかいま水がない? 「まぁそういうことですね。約600世帯に、本当に最悪の場合は断水になってしまうというような状況」 一部の井戸では枯渇の恐れが高まり、村は今月11日から、夜間の節水を求めています。断水の恐れがある地域では… (“断水”可能性がある住民)「紙皿を使って、それで水はなるべく使わないように」 食器洗いの水を節約するため、食事には使い捨ての紙皿や紙コップなどを使っています。お風呂の水は、洗濯に再利用… (“断水”可能性がある住民)「6人家族で多いので2回はやらなきゃいけないんですけど、こまめにやっていたのをまとめてやるようになりました」 村はしばらく水不足が続くとみて、他の水源から水を引きこむなどの対策を検討しています。 2月22日『有働Times』より





