東大汚職事件 被告を独自取材“接待の実態” 初公判「絶対的な権力で断れず」と証言
社会|
04/23 19:29
東大大学院の元教授らが高額接待を受けたとされる汚職事件の初公判が行われました。被告人は「絶対的な権力の前で断ることができなかった」と証言しました。
■被告を独自取材“接待の実態”
吉崎歩被告(46)
「仕方がなかったと申し上げるつもりはないですが、佐藤先生の指示は絶対でした」
グラスを手にカメラ目線の男たち…。収賄の罪に問われている東京大学大学院の元教授・佐藤伸一被告(62)と元特任准教授・吉崎歩被告(46)。
そしてもう1人…“接待をした側”として贈賄の罪に問われている引地功一被告(52)です。
佐藤被告らは、引地被告から共同研究などをする見返りに高級クラブや風俗店で接待を受けていたとみられています。
その接待を受けた側の1人、吉崎被告の初公判が23日に行われました。
検察側
「最初の接待は誰が誘った?」
吉崎被告
「私が接待を要求したのは事実です。これは許されるものではありません。しかしながら引地氏から『どこか飲みに行きませんか』『性風俗行きませんか』と言われたのも事実です。佐藤先生からも『引地さんはスポンサーだからねえ。これも仕事のうちだよ。応じないのもねえ』と言われた」
23日午後、会見を開いた引地被告は。
日本化粧品協会
代表理事
引地功一被告
「初回から私から接待をお誘いするという指示はしない。まったく意味が分からない」
「接待を受けることが問題になるとは思わなかったか」との質問に…。
吉崎被告
「問題であるという認識はありましたが、断ることができませんでした」
検察側
「なぜ断れなかったのか」
吉崎被告
「医学部の組織では教授の権限が非常に強く、私自身も長年その教授のもとで働いてきたため、強く断ることができませんでした」
検察側
「佐藤被告に言いたいことはあるか」
吉崎被告
「裁かれる側なので他の人のことをとやかく言う資格はないが、自分を律する方であってほしかった」
検察側は懲役1年2カ月、罰金およそ197万円を求刑。弁護側は「佐藤被告の意向に異を唱えることができる立場になかった」として寛大な判断を求めました。
■東大汚職
初公判「絶対的な権力」
一方、“接待をした側”の引地被告…。接待が行われたまさにその現場でANNの取材に応じていました。
日本化粧品協会
代表理事
引地功一被告
「(Q.ここは?)銀座です。銀座の和食屋さん。佐藤先生(被告)が気に入っていたので。7~8回」
元教授・佐藤被告らに商品開発を前提とした共同研究などの見返りに、およそ380万円相当の接待をした贈賄の罪に問われています。
日本化粧品協会
代表理事
引地功一被告
「佐藤先生(被告)はど個室を好まれるんですけど、圧倒的権力の佐藤先生(被告)を前に断ることはできなかった」
引地被告は高額接待を強要されたとして去年、およそ4200万円の損害賠償を求め裁判を起こしています。
日本化粧品協会
代表理事
引地功一被告
「『お前』『殺すぞ』『なめているのか』言われたことがなかったので悔しくて、色んな感情で震えている」
接待について、引地被告は…。
日本化粧品協会
代表理事
引地功一被告
「断ると(共同研究の)講座が閉められるだけじゃなくて、その分のマイナス、時間も労力もお金も考えると、1回1回接待を積み重ねるごとに断ることができなくなった」
警視庁に対して「接待は不正な謝礼ではなく対価」などと話し違法性を否定していたという佐藤被告。
一方、東大関係者の供述などから浮かび上がったのは引地被告に対する佐藤被告の発言です。
「いやあ大変だったよ。おたくぐらいの規模のところが普通は東大に社会連携講座なんか持てねえんだよ。僕が通してやったんだよ」
佐藤被告の代理人弁護士は先週、ANNの取材に対し「対応しません」としています。
23日、東京地裁に姿を表した引地被告。午前に行われた自身の初公判で「おおむね間違いありません」と起訴内容を認めました。
引地被告
「絶対的な権力の前で断ることができなかった。断れば研究が止められるなかで、おごり続けるしかなかった」
検察側は「計画的で悪質である」などとして懲役1年2カ月を求刑。弁護側は執行猶予を求めました。





