2年以上空席のレバノン大統領に軍司令官アウン氏 ヒズボラの武器保有認めないと示唆
国際|
01/10 00:45
2年以上も大統領が空席となっていた中東レバノンで新たな大統領を選出するための議会が招集され、レバノン軍の司令官ジョセフ・アウン氏が当選しました。
レバノンの首都ベイルートでは9日、議会が招集され、大統領を選出するための投票が実施されました。
1度目の投票では、128人の議員に対して規定の得票数に達した候補者がおらず、2度目の投票で99票を獲得したレバノン軍の司令官ジョセフ・アウン氏が当選しました。
アウン氏はアメリカやサウジアラビアの支持を得ているとされ、任期は6年です。
2019年の財政破綻で深刻な経済状況が続くレバノンの立て直しや、ヒズボラとイスラエルとの完全な停戦を実現させるという重要な舵取りを担うことになります。
選出後に演説をしたアウン氏は、「南部地域などでイスラエルに破壊されたものを再建する」と述べたうえで、「軍備を保有する権利は国が独占するよう努める」として、ヒズボラが武器を持つことを認めないと示唆しました。
さらに、「アラブ諸国と最良の関係構築に努める」とも強調しました。
レバノンでは2022年10月に前の大統領が任期を満了して以降、政治派閥間の対立によって長らく大統領の空席が続いてきました。