人型ロボットが驚異の進化 スポーツでは人類超えの記録 繊細な動きで家事も代行
経済|
08/23 12:28
中国で開かれている世界ロボット大会で、人型ロボットによる運動会が始まりました。人間を超えるロボットたちが驚異的な記録をたたき出しています。
■驚異の進化“人類超え”記録
100メートル7秒台の超スピードで走り、垂直ジャンプは2メートル以上。音楽の演奏から家事代行まで、あらゆる人型ロボットが結集しました。
中国北京市で19日に開幕した世界ロボット大会。生成AIを搭載した対話型や人型など2000点以上が展示されています。
22日夜に始まったのは人型ロボット運動会。開幕式では80台のロボットが一糸乱れぬダンスを披露。ロボットの選手がまるで軍隊のように歩幅を合わせて入場しました。
エキシビションでは、人間とロボットがテニスの試合。40秒の壮絶なラリーの結果は、惜しくもロボットが負け。卓球でも、ネットぎりぎりを攻める鋭いラリーが繰り広げられました。
そして、いざ本番。400メートル走予選が始まりました。大歓声を背に、青いロボットがトラックに沿って駆けていきます。直線ではこの猛スピード。差をどんどん広げていきますが、2回目のカーブでアクシデント。転倒してしまいます。その間に赤いロボットが抜き去り、見事ゴールイン。
予選の別のレースでは大記録が飛び出しました。
かなりペースが速いです。さあ、40秒切りました。37秒7という記録です。これはもう人類の世界記録(43秒03)を超えています。
100メートル走では9秒台続出のハイレベルな結果となりました。
今年で2回目のロボット運動会は、種目数が2倍に増えました。16の国から2056の“選手”が出場し、熱戦を繰り広げます。
■格闘ロボット、大技繰り出す
そして、こちらもスポーツ。特設リング内で戦うのは格闘ロボットです。
黒いロボットがパンチからキックへのコンビネーション。すさまじいキックの威力です。
白いロボットも負けてはいません。間合いを取ってからの回転キック。大技を繰り出しますが、惜しくもかわされてしまいます。
その後も怒涛(どとう)に攻める白いロボットですが、最後はノックアウト。立ち上がることができなくなってしまいました。
■繊細な動きで家事代行
人の歌声に合わせてギターを演奏。キーボードは指を使って器用に弾き、ドラムはリズムよくたたいています。バンドロボットのお披露目となりました。
一方、今年の大会では、家事代行などの実用化に焦点を当てたロボットも目立ちました。
ややゆったりペースではあるものの、冷蔵庫から取り出した飲み物はスタッフのもとへ。床に落ちているごみも拾います。
中国では、こうしたロボットを家事に活用するサービスも始まっています。
来場者
「ロボットが家事をこなすことはすでに実現可能だと思います。一方で、高齢者介護や子どもの教育といった分野で、ロボットが伴侶としての役割を果たしたり、交流の場を提供したりする姿も想像できます」
■ロボット開発
新興企業躍進
中国はAIと人型ロボットを重点産業に位置付けていて、この大会に合わせて、国有企業を中核とした連合体を設立しました。人型ロボット産業には巨額が投資されていて、なかでも注目されているのが、中国の人型ロボットメーカー、ユニツリー・ロボティクスです。
ユニツリーが今月17日に発表したロボットの名前はスーパーマン。その性能はというと、人の高さを軽々と超える大ジャンプ。垂直跳びの高さは2メートル以上と、人間の世界記録を超えます。
猛スピードで駆けていくロボット。そのタイムはなんと10メートル0.79秒。100メートルを7秒90で走る計算になり、これは人類最速記録を持つウサイン・ボルト選手の9秒58を超えることになります。
ユニツリーは19日に上海証券取引所に上場。株式の時価総額は、新興企業ながらおよそ8兆円という規模に跳ね上がりました。
CEOは36歳の王興興氏。王氏は「人型ロボットの爆発的な普及は近い」と話します。
「(人型ロボットの普及は)早ければ2~3年で訪れるでしょう。遅くても5年から10年で実現します。家庭など未知の環境に置かれても、言語指示だけで80%の作業をこなせるようになった時がその瞬間になります」
(2026年8月23日放送分より)







