地元の人も知らない奇跡のパワースポット　ふるさとＷｉｓｈ福津市

福岡市近郊にありながら、豊かな自然に囲まれたベッドタウン・福津市。真っ白な砂浜、透き通る碧い海は海水浴シーズンには多くの人で賑わい、「黄金のパワースポット」としても名高い宮地嶽神社の参道「光の道」は海外からの観光客にも話題になっています。
国内外に向け、広く「福津市」の名が広がりつつあるところ、「地元の人もほとんど目にしたことがない、なぞのパワースポットがある」との情報が…！
2019年1月22日（火）の放送九州朝日放送の朝の情報番組「アサデス。KBC」の「ふるさとWish　アサデス。旅行社」では、リポーターのボビーが早速、現地に向かってみることに―。ボビーがたどり着いた「自然の奇跡」とは一体？！

まずは情報収集をとボビーが訪れたのは、福津市の観光情報を発信している「津屋崎千軒なごみ」。海上交易と塩田で栄えた江戸時代からの面影を残した趣ある町並みが特徴的な場所で、ここなら何か有益な情報が得られるかも…と早速、日高 隆さんにお話を伺います。
「地元の人も知らないパワースポットってご存知ですか？」

「ん～くぐり岩のこと…？めったに見ることはできんし、行っても見られるのは月に1～2回くらいですよ」

「くぐり岩」という謎のパワースポットの名前が掴めたことで、気持ちが高まったボビーに、「まぁ、行ってみて。帰れないかもしれないけど」とポツリと気になる言葉を残す日高さん。その言葉が意味することを、あとになって知ることになります。

行く手を阻む、石と岩が連なるむき出しの大自然

日高さんから聞き出した「くぐり岩」への唯一のルート、それは「宮地嶽神社」から3㎞ほどのところにある海岸でした。そう、玄界灘に面した海沿いを歩いたその先にあるというのです！

冷たい潮風を受けながらひたすら歩くボビーとスタッフ。整備された歩道などなく、玄界灘を望む砂浜から岩場へと歩みを進めるしかありません。しばらく歩いたところで目の前に現れたのは、まるで地面から生え出たような、切り立った大きな岩！なんとか足場を探しながらよじ登り、さらに道なき道を歩くこと30分。あと少し！と思えども、ますます道は険しくなり、「ちょっとこれは…」と弱音が出そうになるボビー。
目的地が目の前に迫ってきたと思ったところで、足元に波が打ち寄せる浅瀬に阻まれ、「これ以上は行けない！」。

それは月に１、2度の大潮の日、最干潮時にだけ見られる奇跡

実は、「くぐり岩」は、ある条件を満たさないと現れない「奇跡の岩」。その条件とは、潮が一番引いた大潮の日。月に１、２度ほどの引き潮の時にだけしか見られないため、地元の人でも知らない人が多いのです。そこで後日、今度は日高さんに同行してもらい、再度、「くぐり岩」へ向かうことに。

「今日は行けるよ」と日高さん。大潮の日でも、もっとも潮が引く約2時間程度の最干潮時にしか「くぐり岩」は現れません。日高さんの「帰れなくなるかも」とは、道の険しさだけでなく、「行ってすぐに見られるわけではない」という意味で、事前に潮の情報を確認しておかなければ、途中で引き返すことになるだけでなく、最悪、帰れなくなるかもしれないのです。

悠久の自然が創り出した「くぐり岩」の神々しさに感動！

再び道なき道を歩いて40分、ついに「見えてきた！」。指さす先には、大きな口をぽっかり空けた大きな洞窟。はやる気持ちを抑えつつ、間近まで近づくと、穴に吸い込まれそうな不思議な感覚に襲われ、思わず声を失うボビー。
「すごい…」ようやく絞り出したボビーが見つめる先には、大迫力の奇岩に開いた3つの穴、そこへ打ち寄せた波からの海水が流れ込んで響かせる波音、玄界灘からの潮風。雄大な自然が作り上げる神々しい絶景が広がっています。「海のパワーを感じる！」

「くぐり岩」は、何千年もかけて岸壁に波が打ち付けたことで穴があき、徐々に洞窟になっていった海食洞門と考えられています。「洞窟の中に立つと磯の香りや響く波音に包まれているような感じがして、神秘的なパワーを感じる」と話すボビー。
「暮らす人々が幸福になるように」との願いを込めて名付けられた「福津市」の名のように、人々が幸せに暮らす様子を静かに見つめる「母なる海」がもたらした絶景－「くぐり岩」。自然美を誇る福津市ならではの、まさに「奇跡のパワースポット」に相応しい場所でした。

ただ、この場に足を踏み入れる際は、危ないところもあるので、一人で行かず、情報を知っている人に同行してもらうなどしてください。もちろん、事前に潮の状況を把握すること。人の力の及ばない自然が作り上げた場所ですので、くれぐれも自然に抗う慢心、過信はご法度です。

※この記事は2019年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。