奥八女で長年愛される「原野製茶本舗」 風土と技術がおいしいお茶の要~ふるさとWish広川町~

絵に描いたように鮮やかなグリーン!

福岡県南部に位置する八女郡広川町の東側、“奥八女”と呼ばれる水原地区。ここに創業63年「茶の葉堂 原野製茶本舗」があります。

上田恵子リポーターのインタビューに答えてくれたのは、伝統の技を受け継ぐ茶の匠・原野弘典社長。茶葉の一大産地として有名な奥八女。「朝霧と肥沃な土地、そして朝夕の寒暖の差がお茶の葉にとてもいいんですよ」。しかし、今年は春先の天候が不順で、生育から摘み取りまで大変苦労したといいます。それでも毎年同じ味に仕上げるのが原田製茶の誇る技術ですが、同時に「我々の最も苦労するところです」とも。

同店では、茶葉を形や大きさで4段階に分けるそう。最適な“火入れ”を行うために、大きさで火の通し具合を変えるといいます。「香りを引き出す葉は強めに、色を出すものは軽めに火を入れます。それがうちのこだわりです」と社長はさらっと話しますが、職人の経験や勘が必要とされる繊細な作業なのです。「一人前になるには10年かかる。私も日々勉強です」

茶の葉堂のみなさんと原野社長(前列左、と上田リポーター(前列中央)

そこまで手が掛けられたお茶の味とは…?上田リポーターが淹れたてのお茶をひと口飲むと「まずお茶の甘みを感じます。まろやかだけど飲み口すっきりですね」と、原野製茶のお茶に魅了された様子。こんなお茶を自宅でも飲めたら最高ですね♪


お茶屋さんが作る「ゴハンの相棒」とは?

高菜と合わせたものとは?

「原田製茶本舗」は、自社のお茶や茶葉を使ったオリジナル商品の開発にも力を入れています。原野社長が勧めるのは辛子高菜漬け。「おいしい!とってもまろやかですけど、でも何が入っているかはちょっと分からない…」と原田らぶ子リポーター。

青のりのような緑の粉末 これはもしや…

すると、高菜に緑の粉末を掛けているではありませんか!

「これは玉露の茶葉です」。玉露独特の甘みやうまみの元となるアミノ酸「テアニン」を合わせることで、コクとうま味を引き出すといいます。「子どもやお年寄りでも高菜漬けが食べられる方法はないか、と問い合わせがあったんです。そこで、玉露のアミノ酸でまろやかになるのではと(考えた)」と、原野社長が開発秘話を語ってくれました。商品はお店か広川サービスエリアで購入できます。お取り寄せもOKですが、ぜひお店に足を運んでみてください。「(10月から販売する限定の)蔵出し茶をいれてお待ちしております!」と原野社長。サービス精神満点のスタッフさんたちと、美しい茶畑の景色が迎えてくれますよ。

原野製茶本舗
福岡県八女郡広川町水原2022-1
℡0943-32-1776

※この記事は2019年の情報です(「小林徹夫のアサデス。ラジオ」9月2日放送、リポーター:上田恵子/「サワダデース」同、リポーター:原田らぶ子)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。

茶の葉堂

住所:八女郡広川町大字水原2022-1
電話番号:0120-39-1776

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