ロシア国営「ガスプロム」 ウクライナ経由の欧州向けパイプラインが停止 契約切れで
国際|
01/01 23:52
ロシアの国営ガス会社「ガスプロム」はウクライナを経由したヨーロッパ向けの天然ガスパイプラインを停止しました。
ガスプロムは1日、ウクライナを通過するヨーロッパへのロシア産天然ガスの供給が停止したと発表しました。
2019年に結んだ5年間の契約が期限切れとなり、ウクライナ側が契約更新を拒否したためです。
ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は「我々はロシアのガスの輸送を止めた。これは歴史的な出来事だ。ロシアは市場を失い、経済的損失を被るだろう」と述べました。
ロイター通信によりますと、供給停止によりロシアはおよそ50億ドル=日本円でおよそ7800億円の販売収入を失うということです。
ウクライナも年間およそ8億ドル=およそ1250億円の通過料を失うことになります。
ロシアメディアによりますと、2024年にはヨーロッパの総消費量の4.5%の天然ガスがこのパイプラインを通じて輸送されたということです。
ロシアは今後、トルコ経由でヨーロッパへのガス輸出を続けることになります。