事件からわずか1カ月半 中国・広東省珠海市での35人死亡の暴走事件で男に死刑判決
国際|
12/28 01:13
先月11日に中国南部・広東省珠海市で起きた35人が死亡した乗用車の暴走事件で、地元の裁判所は、被告の男に死刑判決を出しました。
国営の新華社通信によりますと、珠海市の中級人民法院は27日、「危険な方法で公共の安全に危害を加えた罪」で、事件当時62歳の樊維秋被告に死刑を言い渡しました。
判決によりますと、樊被告は11月11日に車でスポーツセンターで運動をしていた群衆に突っ込みました。
この事件で、35人が死亡、43人が負傷しています。
動機について裁判所は「結婚生活が破綻し、人生に幻滅し、離婚後の財産分与への不満から私的な怒りを発散するため」とし、「極めて悪辣(あくらつ)な犯行だ」と認定しています。
この事件では習近平国家主席が安全確保のための重要指示を行っていて、事件から1カ月半でのスピード判決となりました。