今年のお酒の出来は?福岡国税局 酒類鑑評会
福岡|
09/18 19:24
コメ不足が続き、酒米の確保などお酒を取り巻く環境が厳しい中、福岡国税局で日本酒などのお酒の品質を評価する「酒類鑑評会」が行われました。
静寂の中、黙々と品評を進める12人の品質評価員。
今年で102回目となる「酒類鑑評会」です。
鑑評の対象は、福岡国税局の管内である福岡・佐賀・長崎の3県で純米酒、本格焼酎、吟醸酒の3部門です。
のべ44の製造場から出品された吟醸酒92点のうち二次審査に進んだ50点の審査が行われました。
福岡国税局鑑定官室の伊藤伸一室長は「今年は(去年の)夏場の気温、お米の出来の影響がありまして/スッキリとした酒質のものが多かったかと思います」と話します。
ここ数年は、夏場の気温上昇などの影響を受けて、溶けにくく、うまみが味にのりづらい酒造りには難しい米が続いていると言います。
品質評価員の五町田酒造・髙木大輔さんは「今年は価格も大変なことになっていますので。そのあたりも考えて酒造りに反映していかなければいけないと思う」
同じく品質評価員の佐賀県工業技術センター澤田和敬さんは「一番の問題は(酒が)造れるだけの米が足りるかどうか。やはり販売の方が高いので酒米の作付けが減っている、厳しい状況にあるのは間違いない」と話します。
鑑評会の結果は10月31日に発表されます。