可能性は無限大!?これから旬を迎える隠れた名産・ブロッコリー ~ふるさとWish粕屋町~
2019年10月23日(水)に放送されたKBCの情報番組「アサデス。」の名物コーナー「アサデス。旅行社」で取り上げたのは、福岡県粕屋町。福岡市の隣にあり緑が多い上、JRや高速道路などの利便性も高く、近年人気が高まっている町です。そんな粕屋町で今回探すのは、「昭和30年代から粕屋で愛される特産品」。「イオンに行けば、聞き込みしなくてもわかるんじゃない?」というボビーに、スタッフは「ダメ!」とピシャリ。気を取り直して町民にインタビューしていくと、皆さん口をそろえて「ブロッコリーが有名」といいます。
町を歩いていると、ブロッコリー畑らしきところにたどり着きました。畑で作業していたお父さんに「もしかしてこれって、ブロッコリー?」と尋ねると、「その、もしかしてのブロッコリー!」と笑顔で教えてくれました。
ブロッコリー畑だと教えてくれたお父さん、実はブロッコリー栽培歴50年という安河内 勉さん。ブロッコリーが粕屋町で栽培されるようになったいきさつをご存知とのことで、話を伺いました。「50年以上前になりますが、稲作の減反政策があったんです。お米が余っているから米じゃないものを栽培するようにと。それで、(先代が)何を作ろうかと考えたときにヨーロッパの“ブロッコリー”というものがあると。食べ方も料理の仕方もわからないけれど、新しいものを作ろうということで(栽培し始めた)」と安河内さん。
今ではブロッコリーを知らない人はほとんどいませんが、1960年、まだ食材として馴染みがなかった時にブロッコリーを全国で先駆けて栽培し始めた町の一つが粕屋町だったそう。その長年の栽培経験から、サイズが大きく品質が良いと市場でも高評価を受けているといいます。
ボビーは、安河内さんのブロッコリーの育ち具合を見せてもらいました。今年は長雨の影響で成長が遅れているそうですが、大きく育ってきたものがちらほら。そこで、今回は特別に安河内さんの畑をお借りして、茹でたてのブロッコリーをいただきました。「おいしい!シャキシャキ感や甘みがあって、最高!」とご満悦のボビー。さらに、勉さんの奥様・雅代さんがおすすめの食べ方を教えてくれました。「残った茎がもったいないので、茎を使って粕漬を作るんです」と、その漬け方を教えてくれました。表面の固い皮をむき、塩もみしてカットして、粕に漬け込むだけ。たったこれだけで、ブロッコリーの粕漬の完成!お酒のおつまみにも、ぴったりなのだとか。
試行錯誤の末に完成!地元愛溢れる「ぶろっポリー」
粕屋町では、ブロッコリーを使ったあるモノを作り続けているお店があると聞き訪れたのが、粕屋町にある「パティスリー マルジョレーヌ」というケーキ店。「ここにブロッコリーを使った商品があると聞いたのですが…」とボビーが早速、オーナーパティシエの石津 聖彦さんに尋ねます。「はい、ございます!ブロッコリーを使ったかりんとうみたいなお菓子があります」とのこと。なんと、こちらのお店で販売しているのは「ぶろっポリー」という粉末にしたブロッコリーを生地に練りこんだスナック菓子でした。
しかし、この「ぶろっポリー」、完成までの道のりが大変だったそうです。石津さんいわく、「最初は生で練りこんでみたりしたのですが、どうしても青臭くて」と失敗もあったそうですが、1年半かけて試行錯誤を繰り返し、2016年にようやく完成。以来、お店のケーキとともにずっと販売し続けているそう。でも、なぜそんな苦労をしてまで、ブロッコリーを使ったお菓子を作りたかったのでしょうか…?「せっかく粕屋町で商売をさせていただいているので、1つでも町のためになればと」と、そこには石津さんの粕屋町への強い想いがあったのです。
今年も、まもなく旬を迎えるという粕屋町のブロッコリー。粕屋町産のブロッコリーは町内のイオンなどで取り扱いがあるそうなので、興味がある方はぜひ一度お試しあれ!そのおいしさを体感するために、まずは塩で食べてみるのがおすすめだそうですよ。
■パティスリー マルジョレーヌ
住所:福岡県糟屋郡粕屋町長者原西1-7-8デコールけやき1階
TEL:092-410-8268
※この記事は2019年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。