香り良し、手触り良し。森を守りながら生み出す杉グッズ~ふるさとWish広川町~
毎週月曜~金曜の夕方に放送されているKBCのニュース番組「シリタカ!」。この番組で人気のコーナー「ミツケタ!」では、リポーターのカイラ君がガイドブックにも載っていない福岡県内の魅力をアイタカーで見つけに行きます。
2019年9月3日(月)の「ミツケタ!」でスポットを当てたのは、福岡県広川町。自然豊かで、交通の便が良いことから工業も発展している町です。今回カイラ君は、そんな広川町にある「いなかず商店」の工場にお邪魔しました。こちらでは、福岡県産の杉の間伐材を使った商業用パッケージ商品を作っているそうです。
山を守りながら生み出す商品は全国から注目!
「手触りも良く、温もりを感じます」と実際に手に取り、その素敵な品にうっとりするカイラ君。3代目の稲員 慎太郎さんは「戦後植えられた杉が、手入れされずに荒廃してしまいました。森の循環などのメッセージを込めて、杉を使った商品をたくさん作ろうと」と、その制作意図を話してくれました。「山を守るためにも、間伐材を使っているということなのですね」とカイラ君、その取り組みに感銘を受けたようです。
さてここで、削った杉が入った袋を手にしたカイラ君。スタジオメンバーに「杉の間伐材を使ったこの商品、何かわかります?」と質問すると「え、麦茶のパックみたい」なんて答えが。いえいえ、実は「入浴剤なんです。お湯につけると杉の良い香りがして癒されるんですよ。東京のホテルではアメニティとして使われています」とカイラ君。スタジオにも、その入浴剤があり、高崎アナや細谷アナが手にしてみると「確かに、いい香り!」と大好評でした。
香りも手触りも抜群!杉の良さを生かした商品づくり
そして、工場奥にある機械で作業をしている慎太郎さんの父、2代目の信幸社長のところへ。「(社長は)升の組むところを掘っています。うちの工場では、社長1人しかできない難しい作業なんです」と慎太郎さん。升は木を貼り付けて組み合わせるのではなく、木に穴をあけ、“組んで”作られます。組み合わせたあと、きれいに仕上げをすると完成です。
信幸社長に杉材の良さを尋ねると「やっぱり香りがいいですね。それから手触りもいいです」と、その魅力を教えてくれました。
最後に今後のいなかず商店の展望について、3代目の慎太郎さんにお聞きしました。「今はパッケージとしてお客様のもとに届いている商品ばかりなので、今後はお客様に“使っていただける”ような、商品も頑張って考えていきたいと思っています」と、しっかりと未来を見据えている慎太郎さん。その様子を見守っていた信幸社長も「頼もしいですね!」と嬉しそうに話してくれました。
先代の意志や技術を受け継ぎながら、森の循環に貢献しつつ新たな商品開発に向かって邁進している「いなかず商店」。「親子で同じ方向を向いてこれからも頑張ってください」と、カイラ君も激励します。
■いなかず商店
TEL:0943-32-0054
※高崎アナの高ははしごだか、崎はたつさき
※この記事は2019年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。