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中高生が英語で“おもてなし”太宰府オーバーツーリズム解消へ

社会

03/17 10:28


 外国人観光客数が過去最多となるなか、各地でオーバーツーリズムなどの問題も発生しています。福岡県の中高生たちが、おもてなしで問題解決に乗り出しました。 今里優来さん(高校1年生) 「ここに行きたいんですか?バスがあるのでそこまで連れて行きます。楽しんで!」 「初めて外国人の方を案内して緊張してるけど、これから慣れて頑張れたらいいなと思う」
 流暢な英語を駆使して外国人観光客を案内するのは、中学1年から高校1年までの生徒たち。彼らが行っているのは太宰府市の歴史遺産を紹介する観光ガイドです。
 近年、各地で問題となっているオーバーツーリズムの解消も目的の一つだというこのプロジェクト。実は生徒たち自身が発案し、実現させたものなんです。 観光客 「ここで何か食べるとしたらおすすめは?」 今里さん 「一番人気は『梅ヶ枝餅』です」 観光客 「それは何味ですか?」 今里さん 「“あんこ”」 観光客 「あんこ!あんこは好きです」 今里さん 「きょうスタンプを3つ集めると『梅ヶ枝餅』がもらえます」 今里さん 「太宰府天満宮の魅力、周りの魅力だけではなく日本の文化を知ってもらいたい。神社での参拝のルールを教えることも絶対にしたいという気持ちでやっていました」
 学問の神様、菅原道真公を祀る太宰府天満宮がある太宰府市には年間800万人を超える観光客が訪れます。
 貴重な歴史遺産などが多数点在する歴史の街ですが、観光客は有名な太宰府天満宮に集中。交通渋滞やごみの問題など、オーバーツーリズムによる課題が認識されるようになりました。 プロジェクトリーダー(高校1年生) 「『大宰府政庁跡』とか『戒壇院』『観世音寺』などを実際に歩いた。少し離れているというのもあり観光客は少なかったり、そもそも認知度が低いということが明らかになった」
 そこで立ち上がったのが、太宰府天満宮からもほど近い私立学校、リンデンホールスクール中高学部の生徒たちでした。
 「日本の良さを世界に発信する」という教育方針に基づき行われている探究プログラムのなかで、生徒たちは太宰府の魅力と観光での問題についてフィールドワークを通して学んできました。 今里さん 「(学校が)遺跡の周辺にあるので、通学路の駅で観光客に『太宰府天満宮にどうやって行けばいいか分からない』ってたくさん聞かれて、私たちが困ったというより、日本に楽しみに来てくださっている方たちなのに、分かりやすくされていないところにも問題点は感じました」
 そこで生徒たちが考えたのは、自分たちがガイドとして観光客を案内し、天満宮だけではなく、周辺の歴史遺産の魅力を伝えることでした。
 同時にAR=拡張現実を使用したスタンプラリーも開催し、回遊を促すことで「オーバーツーリズム」の解消につながると考えたのです。
 普段から英語をツールとして身に付けているという生徒たちは、外国人観光客との会話もお手のものです。 ガイドをした生徒 「英語でいろんな人とコミュニケーションが取れてとてもうれしかったし、太宰府天満宮のことを知ってくれたのもすごく良くて楽しかった」 「お互いに結構、共通点があったりして『あっ、それ私も知ってる』とか、中国から来た方々が干支(えと)が彫られているのを見て『えっ、知ってる』とか『すごく似てるね』とか、共通の話題もたくさん出てきてとても楽しくコミュニケーションができました」 ガイドを受けた観光客 「本当に素晴らしかったです。彼らは本当にフレンドリーで英語もすごく上手なんです。彼らは太宰府のことをよく知っていて、ここで何をすべきか、何を見るべきか、何を買うべきか、どこに行けばいいのかなど本当によく知っています」
 太宰府市へのプレゼンやクラウドファンディングの実施など、およそ10カ月をかけたプロジェクトの集大成として行われたこの観光ガイド。
 観光客だけでなく生徒たちにとっても、太宰府の魅力を再発見する格好の機会となったようです。 ガイドをした生徒 「人に観光をお勧めしたり、こういうところいいですよって説明すると自分も勉強になるし、もっと太宰府のことを知ってもらうきっかけになったらうれしい」 プロジェクトリーダー 「歴史とか文化とか重要文化財がある太宰府としての魅力はもちろんだが、行き交う人々、観光客も地域の方も太宰府を通してつながっていくところが(太宰府の)大きな魅力だと思っています」

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