MAP 閉じる

検 索 閉じる

番組検索

番組キーワードから探す

番組名から探す

KBCマップ

エリア

全国のニュース

あさって「海の日」 相次ぐ事故に水泳授業廃止も 命を守るための“海のそなえ”

社会

07/19 12:12


 21日は海の日です。海を楽しむシーズンとなる一方で、水難事故で命を落とす人が後を絶たないため、命を守るための取り組みが始まっています。
 小学生を対象とした「海の安全教室」。教えているのは元海上保安官=水難救助のプロです。 参加した小学生 「最初は浮けそうになかったけど浮けた」 「すごく浮いて楽だったし、泳ぐのもうまくできた」
 開催の背景には、海水浴客が減少しているにもかかわらず、水難事故による死亡率が上昇していることがあります。今年も海水浴場での死亡事故が相次いでいます。 小学生の母親 「多少泳げても海で泳ぐのは全然状況が違うので、しっかり授業を小さいころから教えてもらえた方が親としては安心です」
 さらに今年度から静岡県沼津市では猛暑や施設の老朽化のため、すべての中学校で水泳の授業が廃止されるなど、全国の公立学校で、プールで適切な泳ぎ方を学べる機会が少なくなりつつあります。 日本水難救済会理事長
 遠山純司さん 「今、学校教育の中で水泳指導というのは非常に危機的状況にあると。子どもたちの水の事故は減っていないという実態がある。これを何とか続けなきゃいけない」
 こうした状況を受けて、全国のライフセーバーやボランティアらが協力して、海を安全に楽しむための「そなえ」を広めるプロジェクトが発足しました。 遠山純司さん 「海の素晴らしさを説いて、次に海はこんな危険があるんだよ。事故が起こらないようにどう気をつけるかに軸足を置いて教育を進めていかなければ」
 「離岸流に流される体験」を取り入れた実践的な教育や、AIを使ってリアルタイムで検知し、迅速な救助につなげる取り組みもしています。
 「溺れてから」ではなく「溺れる前」に何ができるのか。学校教育だけに頼らず、自発的に正しい知識と行動を発信していくといいます。 日本水難救済会
 江口圭三さん 「今までは何かあったらどうしようがほとんどだが、これでは間に合わないんですね、水の事故は。2、3分で勝負がついてしまう。何かある前に備えて何かないように」

7月19日(土) の記事一覧