戦後80年で見つかった富山大空襲の痕跡 富山電気ビルディングが伝える空襲の過酷さ
社会|
06/13 15:32
富山市の耐震工事を行っていたビルで、80年前の富山大空襲の戦災の痕跡が見つかりました。
富山電気ビルディングは1945年8月の富山大空襲で焼け残った数少ない建物です。
空襲から80年経った今でもオフィスビルとして利用されていて、耐震改修工事が進められていました。
建物の一部を解体して見つかったのは、空襲による火災の熱で波打つように変形した鉄骨や黒くすすけた天井、コンクリートの壁に埋め込まれた木レンガが焼けた跡です。
富山電気ビルデイング
高井雅人さん
「私も当時の空襲とか戦争のお話は伝え聞いたものでしか知らないんですが、実際に戦争の空襲、戦災の跡を目の当たりにすると、やはり当時は非常に過酷なそういった状況だったという所はうかがい知れますね」
終戦後は、GHQの接収解除を経て全面改修が行われ、人目に付くことはありませんでしたが、戦後80年のこのタイミングで見つかったのは、偶然とは思えないと高井さんは話しています。