「仮想身分捜査」で全国初の検挙 闇バイトの特殊詐欺事件 警視庁
社会|
06/09 12:30

今年から始まった、警察官が身分を隠して犯罪グループに接触する新たな捜査手法の「仮装身分捜査」で、警視庁が犯罪グループの1人を検挙しました。仮装身分捜査での検挙は全国で初めてです。
「闇バイト」による犯罪が相次ぐなか、警察官が身分を隠して犯罪グループに接触する「仮装身分捜査」が今年から始まっています。
この「仮想身分捜査」を活用した捜査で、先月、警視庁が全国で初めて特殊詐欺事件の犯罪グループの1人を詐欺未遂の疑いで検挙したことが分かりました。
捜査関係者によりますと、警視庁の捜査員がSNSで犯罪の実行役を募集する投稿に偽の身分証を使って応募し、犯罪グループと何らかの方法で接触したことで今回の検挙に至ったということです。
検挙された人物の性別や年齢、役割などは捜査員の安全確保の観点などから明らかにされていません。
また、犯罪グループとのやり取りなどから特殊詐欺の被害に遭う可能性があった人物と事前に連絡が取れたことで、被害はありませんでした。
警視庁は「被害の未然防止と犯人の検挙の両面において意義ある捜査」としています。