横浜市で75歳の男性が死亡した強盗殺人事件で、現金の回収役として起訴された女に実刑判決が言い渡されました。また「割に合わないことを認識させるため」として罰金も科されました。
　木本未穂被告（31）は去年10月、横浜市青葉区で75歳の男性が死亡した強盗殺人事件を巡って、東京・足立区内の公衆トイレに置かれた現金およそ600万円などを犯罪に関わるものだと知りながら受け取り、運搬した罪などに問われています。
　今月14日の判決で横浜地裁は「指示役の指示のもと、現金などを収受するとともに、自宅まで運搬する行為を繰り返している。組織的な犯行というほかない」と指摘しました。
　そのうえで、懲役2年3カ月、罰金120万円の実刑判決を言い渡しました。
　罰金刑を巡って横浜地裁は「この種の犯罪が経済的にも割に合わないことを認識させるため」としています。
　木本被告は初公判で、強盗事件との関連は知らなかったとしながらも、起訴内容を大筋で認めていました。