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現場に“巨大テント” 本格的な復旧作業へ「5~7年」見通し どんな作業?八潮陥没事故

社会

05/03 22:30

埼玉県八潮市の道路陥没事故の現場では、事故から3カ月以上が経過した2日、運転手の男性の遺体が見つかり、運び出されました。そしてこのあと始まる、本格的な復旧作業。どんなものになるのでしょうか。(5月3日OA「サタデーステーション」) ■陥没事故現場に“巨大白テント”
 献花台設置も 報告・齋藤寿幸リポーター(3日
 埼玉・八潮市) 「八潮市の陥没現場の上空です。現在大きな白いテントが設置されています」 市街地で一際目を引くのは、巨大な白いテント。1週間前には、この場所にトラックの「運転席部分」を取り出すための大きな穴がありました。 報告・齋藤寿幸リポーター(3日
 埼玉・八潮市) 「この下、垂直に穴が掘られていて、今後この白いテントの中で“運転席部分”を引き上げる作業が行われていくとみられます」 3日、献花台には番組が取材した、現場近くの家具工場を経営する石井さんが訪れていました。 石井木工・石井昇一さん 「(救出が)当初はこんなに時間がかかるとは誰も思っていなかったと思うのですが、救助の難しさ、ちょっと誰も責めることはできないかなと思う」 救出されるも、死亡が確認された運転手の男性(74)。司法解剖の結果、男性に目立った外傷はなく、警察は下水による溺死や硫化水素の影響で亡くなった可能性を視野に調べています。 ■“想定外”の3カ月間
 協力に勤務先代表「涙止まらず」 3カ月間にも及んだ救出活動は、“想定外”の連続。当初、穴は10メートルほどの大きさで、運転手の男性とも会話ができる状態でした。一刻も早い救出を試みますが、落下物で隊員2人が負傷したり、ワイヤが切れるなど作業が難航。水の流入により一時中断されるも、周辺住民が“節水”で協力しました。雨の日も、雪の日も、昼夜を問わず救出作業が行われました。 男性の勤務先は、関わった人たちへのコメントを発表しました。 運転手の勤務先代表コメント 「このように被害者救助活動に、直接・間接に多大なる御協力を報道で目にするにつけ、涙が止まりませんでした」 ■本格的な復旧作業へ「5年~7年」
 どんな作業? 今は「運転席部分」の取り出しを目指していて、それが終われば、ようやく復旧作業にとりかかることができますが…。「5年~7年」かかるという見通しも。どのような作業を行うのでしょうか。 埼玉県が検討しているのは2つの案。 まず、1つ目が「破損した下水道管の仮復旧」です。破損箇所の前後40メートルほどの範囲で、既存の下水道管の中に新たな管を入れるといいます。埋め戻しも含めて「年度内」での完了を目指します。 さらに、検討されているのが、下水道管の「複数化」。既存の管に並列して新しく作る案や迂回させる案が検討されています。 “長期化する復旧”に石井さんは。 石井木工・石井昇一さん 「営業補償的なところで、これが長期にわたって検討したときにどのぐらいの売上の減になるのか、利益の減になるのか、そこのところを県と相談してみたい」

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