「一生に一度の名誉」大太鼓にまたがって渾身の一撃“無形文化遺産”伝統の飛騨古川祭
社会|
04/20 23:30
19日から日をまたいで開催された岐阜県飛騨市の「古川祭」。ユネスコ無形文化遺産にも登録されているお祭りですが、土日の開催は11年ぶりということもあり、人口約2万人の町に、6万人が訪れました。
■ド迫力“無形文化遺産”祭に大観衆
春の訪れを告げる「飛騨古川祭」。地元の小学生が演じる子ども歌舞伎に、からくり人形…その歴史は300年以上、絢爛豪華な祭り屋台が、町を彩ります。
最大の見せ場は、昨夜行われた「起し太鼓」。祭の始まりを知らせる大太鼓が動き出すと…
男たちが、小太鼓を縛り付けた棒で体当たり。大太鼓に近付くことが名誉とされているからです。
栄えある大太鼓の打ち手を任されたのは、樹下治郎さん45歳。
(大太鼓の打ち手
樹下治郎さん(45))「一度、打ち手は打ったらもう、その後は打つことができないので、あこがれでもあり、一番名誉なことだと思う」
一生に一度の大舞台です。樹下さんを乗せたやぐらに、小太鼓の群れが押し寄せていきます。
(ロシアから)「本当に素晴らしかった。」
(ニューヨークから)「すごく面白い、エネルギッシュだね」
樹下さんが大役を終えたのは、午前0時を回っていました。
(大太鼓の打ち手
樹下治郎さん)「ただただ無心に打ち続けたっていう素晴らしい時間を過ごせたので、一生忘れることのない自分の心の中に残り続ける景色だと思います」
4月20日『有働Times』より