【速報】増上寺「三種の仏教聖典叢書」がユネスコ「世界の記憶」に 日本関連は10件目
社会|
04/17 20:29

歴史的に価値の高い文書や絵画などを保護するユネスコの「世界の記憶」に日本から申請した「増上寺が所蔵する三種の仏教聖典叢書」が登録されました。
「増上寺が所蔵する三種の仏教聖典叢書」は、12世紀から13世紀にかけて中国と朝鮮で作られた総数約1万2000点に及ぶ木版の叢書です。
江戸幕府の初代将軍の徳川家康が収集し、東京・港区にある浄土宗の大本山である増上寺に寄進したもので、仏教研究における重要な史料です。
戦乱などで多くの叢書が散らばったなか、15世紀以前に作られたものがほぼ完全な状態で保存されているのは世界的に類を見ないとされています。
また、漢字や印刷文化の観点からも注目されていて、2023年11月からはデジタルアーカイブが公開されています。
世界の記憶への日本関連の登録は10件目となりました。
画像:浄土宗・増上寺提供