夫をかたる不審な電話。個人情報も知っていました。その目的は。
　福岡県で不審な電話が相次いでいます。 70代の人 「息子が関西にいて『事故に遭った』と。すぐに（詐欺と）分かった。電話番号を聞いたら、すぐ切られた」 「『この電話はまもなく使えなくなります』と。『これ詐欺だと』怒鳴って電話を切りました」
　そんななか、ユウジさん夫婦に掛かってきた電話。妻が出ると…。 “ユウジ”を名乗る男 「あ、もしもしユウジだけど」 ユウジさんの妻 「はい？ユウジ？」 “ユウジ”を名乗る男 「ユウジだって、〇〇ユウジ。風邪引いとるけん。分からんかった？」 ユウジさんの妻 「え？あなた誰？」 “ユウジ”を名乗る男 「だからユウジだって、〇〇ユウジ」 ユウジさんの妻 「うんうん」
　この時、ユウジさんは帰宅途中で不在でした。男はさらに…。 “ユウジ”を名乗る男 「〇〇高校の同窓会のはがきって届いてる？さっき友達から連絡があって、〇〇高校の同窓会のはがき。あした届くらしいけん、届いたら置いといて。ちょっと俺風邪引いとるけん、あした病院行ってくるけん、午前中。ゴホゴホ。それでまた連絡するけん」
　男が同窓会のはがきを気にしていた、その理由は…。
　警察によりますと、出身高校が合っていることで相手を信用させ、詐欺へ誘導するためではないかということです。
　男はユウジさんの妻をユウジさんの母親と思っていたようだったとのことです。