揚げてよし!焼いてよし!新じゃがの美味しい食べ方 “新”ってなに?
社会|
04/10 19:19
旬を迎えた「新じゃがいも」。その魅力に迫ります。
ホクホクのじゃがいもが入ったアヒージョに…4種類の野菜が楽しめるつけそば…。春を告げる“旬の食材”が集まっています。
新宿タカシマヤでは今、春の“シン”野菜を使った限定メニューが食べられるフードイベントが開催中。
「とんかつ
とん匠」の限定メニューは、鹿児島県の新じゃがいもを使ったコロッケです。
その魅力を聞いてみると…。
「とんかつ
とん匠」
安藤喬之店長
「新ジャガイモを使うことでホクホク感、甘味が新しい。新じゃがにこだわってやっています」
すでに出回り始めた九州産の新じゃがいも。南九州では2月から収穫が始まっていて、その後、じゃがいも前線は北上します。
6月に関東産、8月には北海道産と新じゃがいもを楽しむことができます。
さらなる新じゃがいもの魅力を知るために訪れたのは、東京・浅草の専門店。
日本全国から厳選したじゃがいもを使用するこちらの店。新じゃがにこだわる理由がありました。
フリッツ・ブルージュ
山下代表
「新じゃがなので水分がかなり詰まっている。食べた時の舌触りが非常になめらか。一口食べてみると中がすごくクリーミーになるような特徴」
2度揚げするのがベルギースタイル。さらに、中はクリーミーな仕上がりにするため新じゃがいもは欠かせないといいます。
フリッツ・ブルージュ
山下代表
「年明けから春の時期は九州産のじゃがいもが流通する時期で新じゃがになるので今使用している。トッピングを常時16種類置いている。どれでも合うので使いやすいじゃがいも」
20代の人
「おいしい!めっちゃホクホク!」
「モチモチ?」
「ホクホクだよね」
「ホクホク?モチホク?ちょうど間くらい 」
10代の人
「喉が乾燥しない感じ」
「(Q.ポテトで?)飲み物いらずで」
“新じゃが”ならではの水分量に感動している様子。ただ、新じゃがいもってどんなじゃがいもなのか聞いてみると…。
10代の人
「えー!従来のじゃがいもと違う?品種改良みたいなイメージがあった。旬なだけで?普通のじゃがいもだけど…旬なだけ?」
新じゃがいもの“新”とは何なのでしょうか。
鹿児島・徳之島ですでに新じゃがの収穫を終えたという満田夫婦に聞きました。
満田農園
満田志保さん
「畑から出してすぐ販売するっていうのが新じゃが。徳之島は温暖な気候なので、それを生かして2月から4月に収穫している。それをすぐ発送してお客様に出しているという感じです」
貯蔵の有無、そこで新じゃがいもかどうかが分かれます。
1年中流通させる目的もあって、収穫してから貯蔵するじゃがいもある一方で、畑から“とれたて”をすぐに出荷するのが新じゃがいもです。
通常のじゃがいもは皮が厚く糖分が多いのに対して、新じゃがいもは完熟前ならではのみずみずしさと皮の薄さが特徴だといいます。
満田農園
満田文則さん
「1回で皮をむけるし調理もしやすい。特段に大きいものを送ると皆さん喜ぶ、ビックリする」
ここで満田さん夫婦から新じゃがをおいしく楽しむワンポイントアドバイス。それは「保存方法」について。
満田農園
満田志保さん
「(新じゃがは)皮が薄くてちょっと白っぽい。完熟前に収穫するので白っぽくて日差しとか光に弱い。太陽はもちろん、蛍光灯の光でもすぐに緑になっちゃうんですよ。『段ボールとか新聞紙にくるんで涼しいところで貯蔵』が絶対に鉄則」
じゃがいもは風通しが良い場所で保存するように言われていますが、新じゃがの場合はより一層“光”に注意が必要です。
皮が薄く食べやすいという新じゃがいも。流通が本格化し始めた3月に入ってから価格は安定しているということです。