美味なのに…名物“シロエビ”危機なぜ 原因は“海底”?
社会|
03/28 18:14
旬を迎える“富山の宝石”がピンチ。絶品料理の危機の理由は海の底にありました。
■名物
“シロエビ”危機なぜ
「生」でもおいしい、「揚げ」てもおいしい。春の訪れを告げる、これから旬を迎える“シロエビ”。「富山湾の宝石」とも呼ばれています。
漁の解禁を来月1日に控えた富山県の地元では…。
新湊きっときと市場「海み屋」
菅原孝志料理長
「シロエビは本当に看板メニューなので、それを求めて、わざわざ富山県に来る人もたくさんいると思うので、やっぱり復活してほしい」
実は去年、富山湾ではシロエビの漁獲量が前年に比べて65%も減少していました。
新湊きっときと市場「海み屋」
菅原孝志料理長
「シロエビは量が取れないので、値段もすごく跳ね上がっていて、定番メニューから外さなきゃならない状況だった。あまりにも高いので、仕入れも止めて(提供を)ストップする形になっていた」
最大で5倍にも跳ね上がったシロエビ料理の価格。なぜ、シロエビの漁獲量が激減したのでしょうか。
能登半島地震が起きる前の年に撮影された水深1100メートルの海底の画像。地震後の画像を比べてみると、出っ張ったりへこんだりしていた表面が地震の後には平坦にならされていることが確認できます。
地震の影響で土砂と海水が混ざって流れ、このためシロエビが生息場所を求めて移動するなどした可能性があります。
しかし、来月1日の漁解禁には期待を寄せています。
新湊きっときと市場「海み屋」
菅原孝志料理長
「(来月1日に)本当に漁が始まってみないと僕らもどうしようもないので、春からコンスタントにずっと良くとれて欲しい」