観光客が行き交う京都の交差点で歩行者2人がはねられました。
　フロント部分が大破した黒のワンボックスカー。京都を走っていたタクシーです。周りには車の部品が散らばっています。
　京都市内の観光客が行き交う交差点で一体、何が起きたのでしょうか。
　事故があったのはJR京都駅から北東におよそ4キロ。京都御所や八坂神社などの観光地からも近い交差点です。
　18日午前11時半ごろ、「大至急お願いします」と通行人から110番通報がありました。
　警察などによると、北上していたタクシーと西向きに走行していた乗用車が交差点で衝突。そのはずみでタクシーが歩行者2人をはねながら建物に突っ込みました。 衝突された建物で働く人 「仕事が終わった後にしまう準備をしていたところだったが、普段聞くことがないくらいの大きな音だった。ドンというのでは物足りないぐらいの大きな音だった。（外に出たら）もうこの状態で、向こう側が見えなかったのでちょっとのぞいて見たら1人倒れている人がいて。その後すぐに救急車で運ばれた」 現場にいた人 「歩道に立っている女の人が巻き込まれて、黒い車に。ちょっと動いていたけど、やばかったですね。足を骨折しているのか。救急車で運ばれた」
　近くを歩いていた40代の女性と30代の男性が病院に搬送されました。女性は足を骨折しているとみられますが、いずれも命に別状はないということです。
　当時、タクシ－に客は乗っておらず、タクシー運転手の男性と乗用車を運転していた男性にけがはありませんでした。
　車が運ばれていくと、現場には事故の衝撃でなぎ倒されたガードパイプが残されました。
　交差点で出合い頭に起きたとみられる交通事故。どちらかの車が信号無視をしたのでしょうか。
　警察は信号の状況などの捜査を進めるとしています。