今、「みそ汁」の専門店が続々とオープンしています。人気の店で、おいしく作る秘訣を聞いてきました。 ■「みそ汁専門店」続々登場
　食卓にあるとホッとする、ホカホカのみそ汁。和食の“名バイプレイヤー”である、みそ汁が今、再び注目されています。
　70種類以上のみそが並ぶ創業91年の老舗みそ専門店では、気になる味を選び、みそ汁を楽しむことができます。
　特徴は“選べるみそ”。北海道の赤みそや新潟県の白みそなど6種類から選べ、その場でブレンドし、合わせみそで作ってもらうこともできます。 佐野みそ
　若女将
　佐野記子さん 「夏は汗をかくじゃないですか。中辛くらいで濃い赤いみそ、すごくよく出る。冬になると、ちょっと甘めの白みそがよく出る」
　一番人気はゴロゴロした旬の野菜7種類などが入ったみそ汁と焼きおむすびのセット定食です。
　ここ数年は腸活などでスーパーフードとして、みそ人気が再燃。みそ汁の売り上げも上がっているということです。
　人それぞれ、出身地などでも好みが変わる「みそ」。東京・六本木のみそ汁専門店では、棚にずらっと並んだみその瓶。よく見ると、それぞれ都道府県の名前が書かれています。実はここ、47都道府県のみそがすべてそろっていて、そこから選ぶことができるのです。
　さらに、ある特徴も…。
　茶釜から熱湯を注いだのは紙コップです。
　みそ汁は1杯500円から。まるでカフェでコーヒーを買うように気軽にみそ汁を楽しむことができます。 20代の人 「迷ったが、3年熟成しているって方にひかれて長野を選んだ。その日の気分で選べるのがいいと思う」
　人気なのは愛知県や三重県の赤みそ。種類の多さに迷った結果、出身地のみそを選ぶ人も多いそうです。 ■プロが教える！家庭のみそアレンジ
　スーパーなどでみそを買う時、難しいのは「味が分からない」こと…。 60代の人 「期待していたけど、それほど味が深くないみそもあったり」 50代の人 「（家で）つけてみて実際、食べてみたら味が自分の好みではなかったということはよくある」
　そんな時はどうすれば…。みそ選びのプロフェッショナルである「噌ムリエ」に対処法を聞きました。 佐野みそ「噌ムリエ」
　高山あずささん 「例えば、この甘口のみそが口に合わなかったら、このような赤いみそ、コクのあるみそと混ぜる」
　種類の違うみそを混ぜ合わせることで別の風味が加わり、みその“味変”ができるのです。 佐野みそ「噌ムリエ」
　高山あずささん 「おすすめは真逆のみそを合わせるといい。名古屋の赤みそと、こちらの白みそだったり。みそは数限りなく色んな種類があって味わいもそれぞれ違っているので、ブレンドしてもいいし、一つひとつの味を楽しんでほしい」