衆参ダブル選挙も?不信任案めぐり駆け引き激化 自民“提出されれば解散”
政治|
06/08 10:27
国会の会期末が2週間後に迫るなか、野党が石破内閣に対する不信任決議案を提出するかどうかが焦点になっています。衆参ダブル選挙の可能性はあるのでしょうか。
■自民“内閣不信任案が提出されれば解散”
石破茂総理大臣は7日、「地方創生」に関する視察をしました。
そんな石破総理は、総理の椅子にふさわしいのか。内閣不信任案を巡って判断が迫られているのは、最大野党の立憲民主です。衆議院の議席数から、単独で提出することができます。
立憲民主党
野田佳彦代表
「検討を始めたというかニュートラルですよ、出すか出さないか。出す場合には、いきなり出すのは違うという意味で、事前に(他の党と)お話しすると申し上げました」
これまで恒例行事のように、国会の会期末に出しては否決されてきた内閣不信任案ですが、少数与党の状況下では事情が異なります。
自民党
森山裕幹事長
「仮に内閣不信任案が提出されれば、石破総理が適宜適切に判断をされるものだと」
自民党内では、採決を待たずに解散に踏み切るという見方があり、衆参ダブル選挙の可能性が出てくることになります。
野田代表の心中を、政治ジャーナリストの青山和弘氏は、こう読み解きます。
「ほぼ五分五分と言っていいと思うんですけど、若干提出しないほうに軸足を置いているかなという意味で4対6ということにしていますけど」
決めあぐねている要因の1つは、日米交渉が続いていることなどタイミングの問題です。
青山氏
「こんな時期に出すなんて、ちょっとおかしいみたいな。批判の対象になる可能性だってあるわけですね。国民民主とか維新とかが全く応じてくれないと、はしごを外されたようになるのも、みっともないというのもある」
実際、維新と国民民主は共同提出について明言を避けました。
日本維新の会
前原誠司共同代表
「野党第1党である立憲民主が不信任案を出すかどうかを主体的に決めていただいて、出された時に理由について党内で議論し判断をしたい」
内閣不信任案が出た場合、石破総理はどうするのでしょうか。
青山氏
「かねて私に対しても不信任が出れば解散する。その時は堂々と解散するんだと言ってきた。こうやって強く言うんだけど、ぶれてしまうことはよくあった。石破総理が言っていることが、このブラフ(脅し)以上のものかは、まだ分からないと言わざるを得ないと思います」
(「グッド!モーニング」2025年6月8日放送分より)