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「空気読まない」赤沢氏の交渉術 日米関税協議の“舞台裏”

政治

05/07 18:23


 探り合いが続く日米の関税交渉。私たちの取材で赤沢大臣の交渉術が見えてきました。 ■関税交渉
 日本の現在地 関税交渉担当
 赤沢経済再生担当大臣 「一連の関税措置について見直してもらうということは強く申し入れを続けているところです」
 現在、一日何時間にもわたって事務レベルでの協議が続いているという日米関税交渉。
 現状、日本に発動されている関税は自動車・自動車部品に25%、鉄鋼・アルミに25%。その他のアメリカへの輸入品には一律10%が課されています。交渉決裂となればさらに税率が上がり、日本経済への影響が計り知れない状況となります。 立憲民主党
 重徳政調会長 「トランプ関税の影響は、もうジワジワと効いてきている」 国民民主党
 古川国対委員長 「トランプ関税の影響。経済に暗い影を落としているところがあるのではないか」
 トランプ関税を巡って各国との交渉役を務めているベッセント財務長官は現在、17の貿易相手と交渉しているとしたうえで、こう発言…。 アメリカ
 ベッセント財務長官 「いくつかの主要な貿易相手とは早ければ今週中にも合意を発表できるかもしれません」
 合意に近付いている国は「イギリス」とみられます。
 イギリスメディア「フィナンシャル・タイムズ」によりますと、イギリスはアメリカのIT大手企業へのデジタル課税に関する譲歩案やアメリカ製の自動車と農産物への関税引き下げなどを提示。
 これに対してアメリカは、イギリス製の自動車と鉄鋼に低関税枠を設けることで合意に近付いていると報じています。 ■“合意”はイギリスの後がいい? 政治部
 官邸サブキャップ
 澤井尚子記者 「きょうのフィナンシャル・タイムズの報道について、交渉関係者は事実であれば『日本としてもウェルカムな話』と評価。日本が絶対に譲ることができない自動車などへの追加関税について引き下げ枠を設ける交渉がイギリス側と行われているということで、これが先行事例としてうまくいけば日本の交渉にもヒントになると考えている。そもそも政府関係者の多くはアメリカと合意するタイミングを『日本が一番に飛び込むべきではない』と話している」
 そんななか…。 日本維新の会
 前原共同代表 「アメリカはむしろハードルを上げてきているという状況で、歩み寄りとはほど遠い状況でありました」
 日米関税交渉の最中にアメリカを訪れていた日本維新の会の前原共同代表。トランプ政権の高官や議会関係者らと会談し、交渉の舞台裏について、こんな情報を得たといいます。 前原共同代表の側近 「トランプ大統領は今かけている関税を引き下げる考えがないという話を聞いた。関税が下がらないままで日本が妥結することはないので、当分の間は話が平行線ですねということだ」
 果たして日本は、いつ合意できるのか。 関税交渉担当
 赤沢経済再生担当大臣 「次回の閣僚間の協議を5月中旬以降、集中的に実施すべく日程調整していくことで双方の一致を見たところです。国難ともいうべき事態を乗り越えていきたいと思います」 政治部
 官邸サブキャップ
 澤井尚子記者 「今、2回目の協議の詳しい分析を進めていて、トランプ大統領が何を欲しがっているのか少しずつは見えてきているといいます。ただ、アメリカ側が譲歩する姿勢がまだ見えないということで、次回まとまるということはなさそうです。前回アメリカ側はベッセント財務長官をはじめ3人の閣僚が出席し、日本側は赤沢大臣1人と数で圧倒されているようにも見えました。ただ、交渉関係者は自動車など包括的に話せるので、3:1でむしろありがたいと話しています。さらに同席者によると、赤沢大臣は協議でも『遠慮せず、ある意味『言いたい放題』こちらの主張を述べていた』。1回目の時もトランプ大統領を前に日本側の主張を続けて途中からトランプさんが目を合わさなくなったという話もあるくらいで、『赤沢さんなら1人でも大丈夫だろう』と話しています」 (C)
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