フランスのマクロン大統領は9日、信任投票が否決され辞任したバイル首相の後任に国防相のルコルニュ氏（39）を指名しました。
　フランス大統領府は9日、マクロン大統領が、国防相のルコルニュ氏を新首相に指名したと発表しました。
　前任のバイル首相は、財政立て直しのための緊縮予算案を巡り、信任投票が8日に否決され、9日に辞職しました。
　フランスでは、去年夏に実施された下院に当たる国民議会の総選挙で、マクロン氏率いる与党連合が過半数を失うなど政治混乱が続いています。
　ルコルニュ氏は、この2年足らずで5人目の首相となります。
　極右政党「国民連合」のバルデラ党首が「マクロン氏のモットーは負けているチームを変えないことだ」とSNSで批判するなど、マクロン氏が自身の側近を登用したことに、野党は反発しています。