フランス首相の信任投票が否決 内閣総辞職へ 緊縮予算案巡り野党反発
国際|
09/09 02:57

フランスの下院にあたる国民議会で8日、財政立て直しのための予算案を巡るバイル首相の信任投票が反対多数で否決されました。内閣は総辞職となる見通しです。
フランスでは財政赤字が深刻で、バイル首相はおよそ440億ユーロ=7兆6000億円規模の歳出削減や増税、祝日2日間の廃止を盛り込んだ予算案を提案しています。
一方で野党は左派・右派ともに予算案に反対していて、バイル首相は信任投票を決断しました。
バイル首相は8日、演説で「財政赤字に対処しないと破綻する」と訴え、予算案への支持を呼び掛けましたが、信任投票は反対多数(賛成194人、反対364人、棄権25人)で否決されました。
バイル氏は9日にマクロン大統領に辞表を提出し、内閣総辞職となる見通しです。
バイル首相が辞任すれば、ボルヌ氏、アタル氏、バルニエ氏に続き、去年1月以降で4回目の首相交代となります。
支持率がおよそ15%と低迷するなか、マクロン大統領の新しい首相選びは難航するとみられます。