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中国でヒト型ロボット運動会開催 働き手確保に躍起…企業は科学者を青田買い

国際

08/16 16:29


 中国・北京で、ヒト型ロボットによる大規模なスポーツ大会が開催されている。 ■ヒト型ロボット運動会
 転倒も…
 北京で開催されている“世界初”のヒト型ロボットの運動会。3日間の日程で行われるこの大会には、16カ国からおよそ280チームが参加している。
 格闘技やグループダンスなど、26の競技が行われ、500台のヒト型ロボットが熱戦を繰り広げている。
 ドイツとシンガポールのサッカーの試合。器用にドリブルし、相手陣地に攻め込む青のドイツ。ゴール前まで来ると、そのままシュート。しかし、赤のシンガポールがコースを阻みナイスディフェンス。
 一方、試合中にはこんなシーンも…。
 ボールの奪い合い、選手たちが次々と転倒。すぐに立ち上がる選手もいたが、自力で起き上がることができず、負傷退場する選手も続出した。
 今年に入り、中国は相次いでロボット関連のイベントを開催している。その背景には、ロボット市場の拡大を目指す中国が、世界に向けアピールする狙いがあるとみられている。
 今回の大会では、“ロボット強国”中国の一端が感じられるシーンも見られた。
 「陸上1500メートル走」。ひと際異彩を放っていたのが、中国のロボットベンチャー「ユニツリー」が開発した選手。美しいフォームで軽快に走り、コーナーに差し掛かってもスピードを落とすことなく曲がっていく。
 そして、他の選手たちがスタッフと並走するなか、スタッフすら置き去りにし、まさに独走状態。そして、見事優勝。タイムは6分34秒。これは18歳男子の平均タイムとほぼ同じという記録だ。
 訪れた観客は次のように話した。 大学院でコンピューターを研究 「競技中のロボットの動きなどはもう人間に近い。そういう技術にすごくひかれています」 兄弟で観戦(8歳) 「宿題をやるロボットを作りたい。答えを書いてくれるロボット。宿題をやりたくない、ロボットにやってほしい」 ■ロボット推進
 働き手確保に躍起
 国を挙げて中国政府が推進するロボット産業だが、企業は働き手の確保に躍起になっている。
 ある国立大学で開催された就職説明会では、39社、1000人以上の求人枠が用意され、AIやロボット関連の職種が多かったという。
 そして驚くのはその給料だ。人型ロボットを開発する大手企業は、ハードウェアエンジニアや、アルゴリズムエンジニアなどの職種を募集し、最も高い月収は、なんと164万円だということだ。
 ちなみに中国の都市部における平均月収は、日本円でおよそ20万円。ロボット関連の求人募集がいかに破格かがよく分かる。
 さらに、世界の若き科学者の青田買いにも本腰をいれている。
 14日、中国政府は“青年の科学技術人材”を対象としたビザを新設すると発表した。
 10月1日から始まり、世界から科学技術分野で能力のある若手を獲得し中国のロボットなどの技術革新に生かす考えとみられる。 (「ワイド!スクランブル
 サタデー」2025年8月16日放送分より)

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