ガザで1000人以上が飢餓により死亡 現地の医師が窮状訴え
国際|
07/25 12:41
人道状況の悪化が著しいパレスチナ・ガザ地区では、支援物資が行き渡らず、この1カ月半で1000人以上が飢えで死亡しています。中部にある病院の医師がANNの取材に応じ、現状を語りました。
アル・アクサ病院
カリル医師
「市民は1日に飢餓と栄養失調によって0.5キロから1キロほど体重が減っていく。ほとんどの人はもともとの体重の3割以上を失った」
カリル医師が見せてくれたのは、ようやく手に入れたというわずかなコメ。
医療従事者も例外ではなく、3日ぶりの食事だといいます。
イスラエルやアメリカが支援する配給拠点では、物資を求める市民らへの銃撃で死者が相次いでいます。
こうした状況から物資が十分に行き渡らず、UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関によりますと、5月末以降、1000人以上が飢えで死亡したということです。
カリル医師は「ガザは飢えで死につつある」と強調したうえで、物資の搬入を増やすよう訴えました。