2025年上半期の中国のGDP＝国内総生産の成長率はプラス5.3％で、目標の5％前後を上回りました。
　中国の国家統計局によりますと、1月から6月の上半期は前の年の同じ時期と比べ、消費の伸びが5.0％、工業生産の伸びが6.4％、サービス業の伸びが5.5％のプラスとなりました。
　4月から6月の第二四半期のGDP成長率は5.2％で第一四半期の5.4％から下回りましたが、国内市場の拡大と家電や自動車など消費財の買い替え政策が成長率を支えたということです。
　国家統計局の担当者は「消費の伸びがGDP成長率の52％を占め、経済成長を促進する主な原動力だった」と上半期を振り返り下半期についても消費拡大のために有効な政策を実施することで「安定した成長を維持するだろう」と自信を示しました。
　一方、6月単月で見ると小売売上高の伸び率は4.8％と前の月の6.4％から減少していて、消費刺激策による景気の下支えは“需要の先食い”との指摘もあります。