ガザの死者5万5000人超に 食料配布拠点への攻撃相次ぐ「食料配布が殺害の機会に」
国際|
06/12 14:31

イスラエルとイスラム組織「ハマス」の戦闘開始以降、パレスチナ側の死者は5万5000人を超えました。食料の配布拠点周辺への攻撃も増えていて、人道状況のさらなる悪化が懸念されます。
11日、パレスチナ保健当局はイスラエル軍によるガザ地区への攻撃で過去24時間に123人が死亡し、474人がけがをしたと明らかにしました。
2023年10月に戦闘が始まって以降の死者は、5万5104人に上っています。
イスラエルとアメリカが主導する援助団体「ガザ人道財団」の拠点周辺でイスラエル軍の攻撃を受け、犠牲となるケースも相次いでいて、11日には食料を受け取ろうと集まった住民57人が死亡し、363人がけがをしたということです。
OCHA=国連人道問題調整事務所のグリフィス前所長は、中東メディアのインタビューで「食料配布が殺害の機会になっている」と非難しました。
OCHAによりますと、ガザ地区の住民に配布された食料は4月末に比べ77%減少していて、人道状況のさらなる悪化が懸念されます。