中国で「人生で最も重要な試験」とも言われる全国統一の大学入試「高考」が始まりました。 ■中国の大学入試「高考」始まる 受験生 「緊張と期待が入り交じる気持ち」
　中国で7日から始まった大学入試の全国統一試験「高考」。この試験の点数で基本的に大学の合否は決まります。 受験生の母親 「縁起が良い意味があるというので着た。理想の成績が出せるよう願っている」
　縁起が良いとされるチャイナドレス姿の母親たち。受験生にエールを送ります。
　人生を決める年に一回の真剣勝負。今年は少し様子が違います。 ■就職難で8年ぶり受験者減
　去年、受験者数が過去最多を記録しましたが、今年は8年ぶりに減少。受験者数は1335万人となりました。
　その背景の一つが中国経済の低迷です。現在、中国では4月時点の若者の失業率が15.8％と高く、大学を出ても就職が難しい状況が続いているのです。 ■“ネズミ人間”とは
　“新たな道”選ぶ若者も
　そんななか、若者の間で話題になっているのが“ネズミ人間”です。中国のSNSなどに投稿され、社会への不満などから何もしない、頑張ることを辞めた人を指すそうです。
　中国の若者が置かれている状況が不安定さを増すなか、“新たな道”を選ぶ若者も急増しています。
　北京市にある学校では海外留学を見据え、語学中心の授業が行われています。
　こちらの生徒は高考を受験せず、日本の大学への留学を目指しているそうです。 日本留学を目指す高校2年生 「中国の多くの学生たちは高考を自分の人生の目標として、いい大学に受かる。それが人生の目標です。私はそんな人になりたくない」