「プーチン氏は平和を望んでいない」EU委員長がロシアへの制裁強化を準備
国際|
05/16 21:41

EU(ヨーロッパ連合)のフォンデアライエン委員長は16日、「ロシアのプーチン大統領は平和を望んでいない」として、新たな制裁を準備していることを明かしました。
EU
フォンデアライエン委員長
「彼(プーチン大統領)は平和を望んでいないので、私たちは圧力を強化する必要があり、新たな制裁パッケージを策定している」
EU加盟国を中心とする47カ国で構成する「欧州政治共同体」の首脳会議が16日、アルバニアで開催され、ウクライナ支援などを協議しました。
ロシアが30日間の停戦に応じず、ウクライナとの首脳会談も拒んでいることを受け、EUのフォンデアライエン委員長はロシア産の石油を制裁を回避して運ぶ「影の船団」への規制強化や原油価格の引き下げ、金融制裁の強化などを予定していることを明かしました。
「和平を実現するまで圧力を強めなければならない」と主張しています。
また、ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシア代表団が出席しているだけで何の成果も得られない場合、制裁を含めた強力な対応が必要だ」と訴えました。
アメリカのトランプ政権も経済制裁を検討していて、欧米が歩調を合わせてロシアへの制裁強化を速やかに実行できるかが焦点となっています。