地上落下懸念の旧ソ連探査機 大気圏突入を確認
国際|
05/10 20:38

50年以上地球を周回し、近く地上に落下すると予想されていた旧ソ連の金星探査機が10日、大気圏に突入したとEU=ヨーロッパ連合の宇宙監視などを行う機関が明らかにしました。
EU-SST=ヨーロッパ連合の宇宙監視・追跡システムは、旧ソ連の金星探査機「コスモス482」が、日本時間の10日午後3時ごろに大気圏に突入したことを確認したと発表しました。
詳しい場所は明らかになっていませんが、EU-SSTのホームページなどによりますと、ヨーロッパ上空とみられています。
現在までに、地上で被害が出ているとの情報はありません。
1972年に旧ソ連が打ち上げた金星探査機「コスモス482」は、金星の大気圏突入にも耐えられる設計のため、燃え尽きず地上に衝突する可能性が高いとして、各国の宇宙監視機関が警戒を続けていました。
画像:EU-SSTのHPから