トランプ政権100日 研究機関のリストラに強い懸念 人材流出の指摘も
国際|
04/29 12:14
アメリカのトランプ大統領が就任して29日で100日が経ちます。政権が推し進める政府のコスト削減で、国立の研究機関でもリストラが断行され、人材流出への懸念が広がっています。
トランプ大統領はイーロン・マスク氏を「政府効率化省」のトップに任命し、連邦政府のコスト削減を進めてきました。
国立衛生研究所
元職員
カディーフさん
「国立衛生研究所で懸命に働くことに喜びを覚えていた分、悲しい。ショックです」
国立衛生研究所で、健康に関する解説記事を書く仕事をしていたカディーフさん。
2月15日にメールで突然知らせが届き、所属する部署の全員が解雇扱いとなりました。
カディーフさん
「公衆衛生の向上や研究の促進の仕事を探しています。しかし、そうした仕事は少なく、就職は非常に困難です」
専門家はリストラによって、優秀な人材が国外などに流出する可能性を指摘しています。
ブルッキングス研究所
イングラム上席研究員
「我々の教育システムは世界中から最も賢く、最も努力する人材を引き寄せています。その人材を失うことで研究の質だけでなく、将来の経済にも影響を与えます」