「水も食料もなく…」帰宅できず駅で夜を明かす スペイン大規模停電
国際|
04/29 11:59
今回の大規模停電では鉄道が運休し、マドリードの駅では大勢の人が駅の構内で一夜を過ごしています。
(醍醐穣記者報告)
私はマドリードの鉄道の玄関口、アトーチャ駅にいます。
ホームの入り口や改札口には規制線が引かれていて、中に入れないようになっています。
駅の構内には足止めされた利用客数百人が、配布された毛布にくるまって一夜を過ごしています。
毛布が足らずに段ボールに横たわっている人もいます。
アルゼンチンからの観光客
「10~11時間、水も食料もない状態で閉じ込められた」
また、マドリード空港では多くのフライトにキャンセルや遅れが出ていて、カウンターには長蛇の列ができていました。
列に並んでいた日本人観光客の方に話を聞いたところ、「乗り換え便がキャンセルになり振り替えを希望しているが、ここまで3時間待った。あと何時間待つのだろう」と疲れた表情を浮かべていました。
スペインの電力会社によりますと、日本時間29日11時時点で87%以上が復旧したということです。
鉄道も朝から運行を再開する予定ですが、まだ立ち往生している列車もあり、夜を徹した復旧作業が続けられています。