英最高裁「平等法の保護対象は生物学上の女性」トランスジェンダー含まず
国際|
04/17 01:24

イギリスの最高裁判所が法律が定める「女性」は生物学上の女性でトランスジェンダーを含まない、とする判断を初めて示しました。
出生時の性と自らが認識する性が異なるいわゆるトランスジェンダーについて、これに否定的なスコットランドの女性団体が自治政府と争った裁判で、性別による差別を禁じるイギリスの「平等法」での「女性」の定義が争点になっていました。
原告側は「法的な保護は生まれつきの女性に限定されるべき」と主張していましたが、イギリスの最高裁は16日、「平等法の『女性』とは、生物学的な女性を指す」とする判決を言い渡しました。
判決について最高裁は、「平等法はトランスジェンダーの人々に対する差別も禁じている」と補足していますが、トランスジェンダーの支援団体は「判決が及ぼす影響に深い懸念を抱いている」と反発しています。