トランプ関税を回避 アップルが関税低いインドから大量のiPhoneを米に輸入報道
国際|
04/11 13:16

トランプ大統領が中国に課した関税を回避するため、アップルが大量のiPhone(アイフォーン)をインドからアメリカに輸入したと報じられました。
ロイター通信は複数の関係者の話として、アップルが3月以降、大量のiPhoneを貨物便6機に載せてインドからアメリカに輸送したと伝えました。
重さにして計600トンとなり、およそ150万台ものiPhoneが輸入されたとみられています。
トランプ政権は10日、中国に対する追加関税は合計145%になったと説明しましたが、インドに対しては現状、「相互関税」の基本部分の10%にとどまっており、関係筋は「関税に打ち勝つためだ」と語ったということです。
世界中で販売されているiPhoneのうち、5分の1はインドで、残りは中国で生産されていると推測されており、アップルは製造拠点を中国に大きく依存しています。
このため、トランプ関税が適応されると、アメリカ国内でのiPhone販売価格は最上位機種で、現在の1599ドルから2300ドル、日本円でおよそ33万円に高騰すると試算されています。
関係筋によりますと、アップルは現在、インドでの生産態勢を急ピッチで強化しているということです。