トランプ相互関税 早くも日本企業に影響 米中貿易摩擦→景気後退懸念高まる
国際|
04/12 18:55
アメリカのトランプ政権が進める相互関税で中国との貿易摩擦が激しさを増すなか、日本国内で早くも影響が出ています。
トランプ大統領(78)
「心臓の検査を色々受けたよ。認知テストでも全問正解だった。それ以外、何も言うことはない」
2期目の就任時点で歴代最高齢という78歳のトランプ大統領が健康診断を受けました。フロリダに向かう専用機の中で健康状態の良好さをアピール。さらに、関税に関する中国との交渉にも自信を見せました。
トランプ大統領
「習近平国家主席とはいつも仲良くやってきた。非常に良い関係だ。何らかの良い結果が中国から得られるだろう」
トランプ関税を巡り、激しい報復の応酬が続くアメリカと中国。アメリカが中国からの輸入品に145%の関税を課した一方で、中国政府は11日、アメリカに対する関税を125%に引き上げると発表。アメリカ発の景気後退の懸念から世界中で混乱が広がっています。
インフレのアメリカのなかでも物価が安いというチャイナタウン。中国からの輸入に関して早くも影響が…。
雑貨屋店主
「今後が心配ですし、仕入れの発注もしばらく控えています」
日本でも早くもアメリカからの発注が白紙になった企業が…。
松岡醸造7代目
松岡奨社長
「関税が24%というところで、(アメリカ輸入業者から)『いったん、この話は考えさせてほしい』と、とりあえず保留という流れになってしまった。ストップしたわけですね」
創業は世界初の万国博覧会が行われた1851年。黒船来航の2年前から続く老舗の酒蔵「松岡醸造」。現在、日本に関しては相互関税措置は90日間停止の状態ですが、先が読めないとの理由で1年間ほど見送らせてほしいとの話があったそうです。
松岡醸造7代目
松岡奨社長
「お酒自体はもう搾っていたが、まだ瓶詰めはしていない状況」
突然、行き先を失ってしまった商品をどうするか。別の買い手探しなどの苦労が続くといいます。
松岡醸造7代目
松岡奨社長
「私たちの想いというのは『とにかく、うまい酒を造ろう』。それ以外のことで悩みたくない」
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