パナマ運河の港運営する中国企業の売却に暗雲
国際|
03/29 19:40

パナマ運河の港の運営権を持つ香港企業が、アメリカの企業連合に運営権を売却する計画を進めていましたが、予定されていた来週の最終合意は実現しないとの見通しを複数の香港メディアが報じました。
香港企業「CKハチソン・ホールディングス」は3月4日、パナマ運河の2つの港の運営権をアメリカの投資会社「ブラックロック」などの企業連合に売却すると公表し、4月2日までに合意文書を交わす予定でした。
しかし、香港メディアは関係者の話として、2日までの最終合意は見送られる見通しだと報じました。
また、中国政府が国有企業に対し、CKハチソン・ホールディングスとの新規の取引を自粛するよう指示したとも報じられています。
これまでアメリカのトランプ大統領が「パナマ運河を取り戻す」と繰り返し発言し、中国の影響力の排除を主張していますが、中国政府は今回の動きに不満を持っているとされ、売却阻止に向けて圧力を強めているとみられます。
中国外務省は会見で、「中国は、経済的な脅迫で他国の正当な権益を侵害する行為には断固として反対する」と述べていました。