詐欺拠点ミャンマーに日本人約20人移動か
国際|
03/20 14:41
ミャンマー国境地帯の詐欺拠点にいるとみられる20人以上の日本人は今も見つかっていません。タイ軍は、新たな詐欺の拠点などへ移動した可能性があるとみています。
タイと接するミャンマーの国境地帯に中国人のグループが新たな詐欺の拠点を作っていることが、タイ軍への取材で分かりました。
新拠点は広大なコーン畑の奥、葉をかき分けながら進んだ場所にありました。
青い屋根に黄色い壁、周囲に馴染まないような色合いの建物が整然と並んでいます。ここはミャンマー東部のワーレー地区です。ここでは、出入りする車を入念にチェックする厳戒態勢が敷かれています。
さらに、詐欺を強要されている人たちが逃げないようにするためなのか、高い壁は数キロにわたって敷地を囲っていました。
2月に摘発され、2000人以上が保護された別の拠点「KKパーク」でも同様に、詐欺をするための建物や壁が設置されていました。
今回の新拠点には更地のままになっている所もあり、今後、整備が加速するとみられています。
新たな拠点はここだけではありません。「ニュー泰昌パーク」にはグループのリーダーの住居のほか、バスケットコートなどもあります。
タイ軍は「KKパーク」などの摘発後、中国人グループの一部が新たな拠点へ移動し始めたとみています。
また、複数の拠点にいたとされる、およそ20人の日本人も新たな拠点やカンボジアなどへ移った可能性があり、タイ当局が警戒しています。