随意契約の備蓄米 店頭販売始まる 「5kg2160円」の安さに長蛇の列
経済|
05/31 19:03
随意契約で売り渡された政府の備蓄米、古古米の店頭販売が31日、始まりました。高騰が続くコメの値下がりにつながるのでしょうか。
■「5kg2160円」の安さに長蛇の列
一番乗りした人
「(Q.きょうは何時ごろからお並びに?)きのう夜8時」
実に13時間も並ぶ人も現れた備蓄米の店頭販売。イトーヨーカドー大森店では500袋限定で販売。午前9時から配られた整理券は50分足らずでなくなりました。
備蓄米を購入した人
「うちの近所だとやっぱり4500円以下ではないですから。やっぱり2000円台というのは魅力ですよね」
31日に店頭に並んだのは、随意契約で安く売り渡された備蓄米です。先陣を切って生活用品大手の「アイリスオーヤマ」と総合スーパー「イトーヨーカドー」の2社、合わせて3つの店舗で販売されました。
仙台市にあるダイシン幸町店では雨が降る肌寒い天気となり、整理券より先に使い捨てカイロを配布しました。
31日はいずれの店舗も2022年産の古古米を5キロ、税込み2160円で販売。全国平均のおよそ半分の価格で店頭に並びました。
午前4時半から並んだ人
「(Q.家計にとっては?)助かりますよ。すごく助かる。ありがたい」
備蓄米を購入した人
「(Q.どうですか、手にした瞬間は?)最高ですね」
ユニディ松戸ときわ平店では65袋限定で販売。開店3時間前の午前6時ごろには整理券がなくなりました。
スタッフ
「こんなに反響があるのかと、びっくりはしています」
購入した人
「感謝して味わいながらいただきたいと思っています」
一方、こちらは…。
買えなかった人
「いやダメだった。並べなかった。一番先頭、何時ぐらいに来たか分かります?」
「(Q.きのうの夜8時です)じゃあ無理ですね。無理無理」
来月1日、流通大手の「イオン」とディスカウント店「ドン・キホーテ」の運営会社が販売を始めます。果たして全国の消費者に行き渡るのか。そして、何よりコメの価格が下がることが期待されます。
アイリスオーヤマ管理本部
田中伸生本部長
「今回の政府備蓄米が、価格変化の一石になれば」
自民党の森山幹事長は31日、5キロ3000円から3200円程度が適正な価格だとの考えを示しました。