3月の百貨店免税品売り上げ 3年ぶりマイナス 景気後退懸念など影響か
経済|
04/25 19:36

3月のデパートでの免税品の売り上げが3年ぶりにマイナスに転じました。円高や世界的な景気後退懸念などが訪日客の購買心理に影響したとみられます。
日本百貨店協会によりますと、3月のデパートの免税品売り上げは442億円で、去年の同じ月に比べ、10.7%減少しました。マイナスになるのは、3年ぶりです。
花見シーズンを迎え、購買客数は51.5万人と3月として過去最高を記録しましたが、1人あたりの購買単価は2割ほど減りました。
協会は「客数が増えると中間層が増え、客単価が落ちてくる傾向はこれまでもあった」としたうえで、「為替や、アメリカを発信源とする経済悪化への懸念などで、消費マインドが低下してきているのではないか」と分析しています。
先月のデパート全体の売上高は4953億円余りで、去年の同じ月に比べて2.8%減少しました。2カ月連続でマイナスでした。