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“鯨の王様”目指し捕鯨母船「関鯨丸」オホーツク海へ 今年の漁始まる

経済

04/25 16:06


 25日からくじら漁が本格的にスタートします。「鯨の王様」と呼ばれるナガスクジラの捕獲を目指します。
 去年、およそ80億円かけて作られた捕鯨母船「関鯨丸」は、21日に山口県下関を出発して1000キロ以上離れたオホーツク海を目指します。
 「関鯨丸」は全長112.6メートル、重さは9299トンの大型船で、最大70トンのくじらを引き揚げることができます。
 なんと、船内ではインターネットを使用することができ、船員には個室が用意されています。
 くじらはおよそ100種類いて、「関鯨丸」では4種類のくじらを捕獲します。
 そのうちの、ナガスクジラは北太平洋での生息数が増えたことなどから、去年、新たに捕獲可能となりました。食肉を目的とした捕鯨としておよそ半世紀ぶりの捕獲になります。
 このナガスクジラは“鯨の王様”と呼ばれるほどおいしく、特に「尾の身」と呼ばれる部位は漫画「美味しんぼ」で海原雄山が「至高の刺身」と絶賛したことでも有名です。
 「関鯨丸」を所有する共同船舶株式会社には今年9人が新たに入社しました。 共同船舶株式会社
 新入社員
 三輪尚稜さん 「より多くの人に(くじらのおいしさを)知ってもらいたいという気持ちもあり、そこから捕鯨船員を目指すようになりました」 共同船舶株式会社
 新入社員
 土屋海汐さん 「キャッチーでウィットな船員になれるように頑張っていきたいと思います」 共同船舶株式会社
 所英樹社長 「適度にクジラを間引いて、海の生態系のバランスを保ってあげないといけない。生態系のバランスを保つことによって、豊かな海を守る。これが捕鯨の本当の意味なんです」
 関係者や船員の家族が見守るなか21日、「関鯨丸」は2年目の出漁の時を迎えました。 共同船舶株式会社
 恒川雅臣船団長 「今年初めてフルスケールでナガスクジラの捕獲ができますので、捕獲枠最大限利用できるよう頑張ってまいります」
 25日からオホーツク海での本格的な捕獲を行い、6月には仙台で水揚げする予定です。

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