旧村上ファンド系がフジHD筆頭株主に “物言う株主”大集合で会社は変わる?
経済|
04/10 23:06
旧村上ファンドによる株の買い増しなども報じられ、今後のフジテレビの行方が注目されています。「物言う株主」たちは今後、どう動くのでしょうか。
一連の騒動で、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスが揺れるなか、8日付で、ある人物が共同保有でフジ・メディア・ホールディングスの筆頭株主となったと報じられ、話題に。
それが、野村絢氏。投資会社旧村上ファンドの代表・村上世彰氏の長女で、旧村上ファンド系の投資会社と合わせて12%近い株式を取得したことが10日、分かりました。
株式保有の目的については「経営陣への助言や重要提案行為」などとしています。
村上世彰氏といえば「物言う株主」として知られ、今から20年前、ライブドアによるフジテレビ買収騒動のなかで当時、フジテレビの親会社だったニッポン放送の筆頭株主「村上ファンド」の代表として脚光を浴びました。
村上ファンド
村上世彰代表(当時)
「(Q.村上さんは会社は誰のものとお考えですか?)会社は誰のものというか、株主が中心になって決定するというので何がおかしいんだと僕は言いたい」
一方の大株主であるアメリカの投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」は、一連の騒動の責任は取締役会にあるとして経営陣の刷新を要求していますが、今回「モノ言う株主」村上氏の長女・野村絢氏と旧村上ファンド系の投資会社が筆頭株主となったことで、会社側にどのような「助言」と「重要提案」を行うのか注目されています。
この状況にフジ・メディア・ホールディングスの株式を5%以上保有する大株主である資産運用会社の代表は、事態が複雑になると予測。
レオス・キャピタルワークス
藤野英人社長
「村上(野村)さんが出てこられて、事態がより複雑化したと思います。村上さんはですね、どっちにつくかって表明してないんですよね」
藤野社長は経営方針について、会社側、ダルトン、野村さん側と三様のアイデアが出てくると分析しています。