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外国人の迷惑行為 寺院が二重価格 「外国人観光客500円、日本在住無料」マナー違反に変化も 福岡・篠栗町

福岡|

09/26 18:00

南蔵院の涅槃像

 福岡県篠栗町にある南蔵院は、世界最大級のブロンズ製涅槃像で知られます。国内外から多くの観光客が訪れる人気のスポットですが、近年、一部の外国人観光客によるマナー違反が深刻化していました。この問題に、寺院は外国人観光客に限って参拝料を徴収する「二重価格」を導入。対策はどのような効果をもたらしたのか、そして観光客はどのように受け止めているのか、その背景と現状を取材しました。

■「世界最大級」の涅槃像に国内外から多くの観光客

海外からも多くの観光客

 福岡県篠栗町の南蔵院には、全長41m、重さ約300tにもなる「釈迦涅槃像」があり、ブロンズ製としては「世界最大」です。年間約100万人が訪れ、外国人観光客にも大人気。多い日には1日で1000人もの外国人参拝客が訪れるといいます。
 訪れた観光客は「写真で見るより実物で見た方が迫力があってすごい」「神秘的ですごくいい気がもらえるような気分がします」。海外からの客も「とてもすばらしいし美しい」「今まで見てきた仏像の中で一番印象的」と、その壮大さに圧倒されている様子でした。

■ゴミ放置、水遊び…人気の裏で深刻化する“迷惑行為”

参拝料

 多くの人が訪れる一方で、南蔵院は深刻な問題に直面していました。一部の外国人観光客による迷惑行為です。涅槃像の前で大音量の音楽を流して踊ったり、トイレにゴミを放置したりする行為が相次ぎました。
 神聖な場所で水遊びをしたり、石塔婆に下着を干したりする客もいたといいます。
 副住職の林覚竜さんは「コロナ禍が収束してから徐々に人が来られるようになって、それに合わせて迷惑行為であったりとか、そういったものが増えてきた印象はある」「日本の文化や宗教的なものへの敬意を払ってもらいたい」と苦慮していました。
 こうした状況を受け、南蔵院は去年、苦渋の決断をします。外国人観光客に限って参拝料を徴収する「二重価格」の導入です。当初300円で、今年3月には500円に引き上げました。一方で、日本人や日本に住む外国人はこれまでどおり無料で参拝できます。
 料金を徴収することで、料金所で対面する際に禁止事項を伝えることができます。参拝料は清掃や警備員の配置など維持管理費に充てるねらいがあります。

■「だいぶ減ってきている」“二重価格”導入でマナーは改善されたのか?

林覚竜さん

 二重価格の導入から半年以上が経過し、その効果は着実に現れているようです。林さんは「だいぶ減ってきているので、一定の効果はあると思う」と手応えを感じています。
 実際に番組スタッフが3時間ほど境内を見て回ったところ、以前のような目立った迷惑行為は確認されませんでした。参拝料を設定したことで、マナー意識の低い観光客が減り、境内の静けさや神聖さが保たれつつあることがうかがえます。

■「フェアだと思う」外国人観光客の受け止めは

外国人観光客の受け止め

 当の外国人観光客は「二重価格」をどう思っているのでしょうか。
 スペインからの観光客は「私たちはお邪魔している立場だから、それはフェアな料金だと思う。そんなに高くない」とコメント。ネパールからの観光客も「自分の国に自分のルールがあると思う。どこか行ってもどこの国のルールがある。それは守らないといけないと思う」と理解を示しました。
 林さんは「日本全国、由緒ある神社仏閣がたくさんあるので、日本の文化に触れてもらって楽しんでいただければ」と語ります。

9月26日(土)のニュース