「泳げない子」が急増…水難事故から命を守る“たった一つ”の行動とは?専門家が伝授する「浮いて待つ」極意
福岡|
07/02 21:00

夏休みを目前に控え、福岡県で子どもの水難事故が相次ぐ中、筑紫野市の小学生を対象にした安全水泳授業が開催されました。
コロナ禍を経て「泳げない子」が増えているというデータもある中、万が一の時に命を守るための重要なポイントが専門家から伝授されました。
■「大の字で浮いて助かりたい」小学生が学んだ命の授業

太宰府市のスイミングクラブで、筑紫野市の小学3年生約70人が参加した安全水泳授業。
これは、水難事故が増加する夏休みを前に、筑紫野市が企画したものです。
子どもたちは、万が一の事態に備えるための知識を学びました。
参加した女の子は「大人から浮く物を投げてもらって、大の字で浮いて助かりたい」と真剣な表情で語り、男の子も「海に行ったときにためになる。海とか川に行って泳ぎたい」と、学んだことを活かしたいと話しました。
■ランドセルも浮く!?身近なものが救命アイテムに

授業では、インストラクターから「この中で浮かぶ道具はどれでしょう? A.ペットボトル B.ランドセル C.サッカーボール」というクイズが出されました。
子どもたちが驚く中、答えは「全部浮きます」。
身近なものが命を救うアイテムになり得ることを学んだ後、子どもたちはプールへ。
空のペットボトルを抱え、水に浮く練習を実践。
インストラクターの指導のもと、いざという時のための救命スキルを体で覚えていきました。
■衝撃データ「泳げる子」が激減!コロナ禍とプールの老朽化が影

近年、こうした水難事故防止の授業の重要性が増しています。
あるデータによると、クロールで25m以上泳げる小学5年生の割合が、コロナ禍に入ってから急激に減少。
2019年までは男女ともに6割から7割の児童が泳げていましたが、2023年には5割を大きく下回る結果となっています。
この背景には、コロナ禍による水泳授業の減少や、学校プールの老朽化で使用できないケースが増えていることがあると指摘されています。
■専門家が断言!パニックは禁物「落ち着いて浮かぶ」が鉄則

では、泳ぎに自信がない子どもたちが水難事故に遭った場合、どうすれば命を守れるのでしょうか。
太宰府スイミングクラブのインストラクター、菟田一馬さんは、ポイントは「落ち着いて浮かぶこと」だと強調します。
菟田さんによると、必死に泳ごうとすると体力を消耗してしまい、かえって危険な状態になるといいます。
また、むやみに大声を出すと「ふざけているのかと周りが勘違いしてしまい、助けが遅れることにつながる可能性」があると指摘します。
まずはパニックにならず、冷静に浮いて助けを待つことが何よりも大切です。
■変わる水泳教育、家庭でできる命の守り方
今回授業に参加した児童が通う筑紫野市内の小学校では、教員の負担軽減などを理由に、今年度から水泳の授業を民間委託しています。
学校での水泳教育のあり方が変わる中、水の事故から子どもを守るためには、家庭での意識も重要になります。
まもなく始まる夏休み。
海や川へ出かける前に、万が一の際の対処法について家族で話し合い、安全にレジャーを楽しむ計画を立ててみてはいかがでしょうか。







