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【みんなで防災】被災地の迷惑にならない支援とは?熊本地震で活動した赤十字職員が語る『自己完結』の重要性

福岡

05/19 15:00

KBCラジオの番組「ヒルマニ」発信GTRのコーナーでは、4週にわたって災害時にいち早く現地に駆け付け、救護活動に重要な役割を果たしている日本赤十字社の活動についてお送りします。

今回は「みんなで防災」として、5月の「赤十字月間」にちなみ、ゲストに日本赤十字社福岡県支部 組織振興課 振興係長の飯田晋平さんを迎え、2016年の熊本地震発生当時、被災地に派遣された際の活動について話を聞きました。

【熊本地震の夜、救護班が見た被災地のリアル】

2016年4月16日、熊本地震の本震が発生。
その日の夜中に、飯田さんは救護班の一員として福岡から熊本へ向かいました。


太田解説委員:どのタイミングで熊本に行かれたんですか?
飯田さん:私が行ったのは、4月16日の本震が起きてすぐ、夜中の2時ぐらいでしたかね。
福岡を出発しました。


高速道路が閉鎖されていたため、下道で熊本へ。

その道中、被災地の厳しい現実を目の当たりにします。


飯田さん:熊本の植木あたりから、両側の斜面が土砂崩れしていたり、家屋の屋根瓦が落ちて(屋根が)剥き出しになっていたりという光景が広がっていました。


夜を徹して被災地へ駆けつけた救護班。
そこからすぐに、情報収集と活動方針を決定するブリーフィングに参加し、支援活動を開始しました。

【医師、看護師だけじゃない!赤十字「救護班」の構成と役割】

災害現場で活動する赤十字の「救護班」は、どのようなメンバーで構成されているのでしょうか。

飯田さん:合計で基本的には6名のチームになっていまして、まずリーダーとしてドクター、医師。
あと看護師長さんが1名と、看護師が2名。
で、私たちのような連絡調整員、ロジスティック要因が2名。
合計6名です。

医師や看護師が医療活動に専念できるよう、飯田さんのような連絡調整員が、本部との連携や車両の運転、資機材の管理など、医療以外のあらゆる業務を担います。
飯田さんは初日、被害の大きかった益城町の総合体育館で医療活動のサポートにあたりましたが、2日目には別の任務が与えられました。

飯田さん:私単独で、福岡県庁の災害対策本部に、赤十字と福岡県庁をつなぐ連絡調整員として行ってきなさいっていう2日目の任務があったので。

被災地での直接的な支援だけでなく、各機関と連携し、より効果的な支援体制を構築することも、赤十字の重要な役割の一つです。

【支援の鉄則『自己完結』 被災地の負担にならないために】

被災地で活動する上で、赤十字が最も大切にしている原則が「自己完結」です。

これは、支援する側が被災地の負担にならないよう、自らの食料や寝床、インフラを確保するという考え方です。

太田解説委員:実際に行ったスタッフの皆さんは、自分たちの食事とかお風呂とかはどうなるんですか?

飯田さん:基本的にはお風呂はもちろん無しですね。
で、食事も、災害用の備蓄の食事を救護班としても持っていきますし、熊本の赤十字の本部にも備蓄があるので、そこをいただきながら活動するという感じでしたね。

加藤アナウンサー:やっぱりその「自己完結」っていうのが大事なんですね、被災地に入る時ってね。

太田解説委員:そこがポイントなんですよね。
何にも用意もせずに現地に行ったら、逆に迷惑をかけてしまうことがあるんですよね。

ガソリンや食料が不足する被災地で、支援者が現地のリソースを使ってしまっては本末転倒です。

赤十字の救護班は、自家発電機なども持ち込み、医療活動に必要なものから自分たちの生活に至るまで、すべて自前で賄える体制で現地に入ります。

これは、災害ボランティアとして現地へ向かう際にも共通する重要な心構えと言えるでしょう。

このような日本赤十字社の活動は、皆さんからの寄付によって成り立っています。
寄付の方法など、詳しくは日本赤十字社福岡県支部のホームページをご覧ください。

【日本赤十字社福岡県支部】
https://www.jrc.or.jp/chapter/fukuoka/

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