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「母が避難を拒んだら?」飯塚市で始まったブロックチェーン活用の“究極の二択”防災訓練とは

福岡

04/07 15:15

太田解説委員と飯塚市の地域リポーター・飯塚片島まちづくり協議会の今福裕子さん

KBCラジオ『ヒルマニ』の発信GTRのコーナーでは、毎週火曜日、KBC防災ネットワーク主幹・太田祐輔解説委員とKBC加藤恭子アナウンサーが、地域リポーターの皆さんに街の話題を伝えてもらっています。

今回の地域リポーターは、飯塚市の地域リポーター・飯塚片島まちづくり協議会の今福裕子さんです。

【桜舞う飯塚から届いた「最先端」の防災トピック】

飯塚市地域リポーター・今福裕子さん

番組冒頭、太田解説委員から飯塚の桜の状況を尋ねられた今福さん。

地域リポーター・今福さん「昨日は勝盛公園で”もりもり”の桜を楽しめましたが、今日は強風で花びらが舞っています」と、見頃を迎えた街の様子を報告。

そんな春の彩りに包まれた飯塚市から、今回は「ブロックチェーン」という少し意外なキーワードを交えた防災の話題が届きました。

太田解説委員「飯塚の街から今日紹介いただく話題は何でしょうか?」

地域リポーター・今福さん「私の住む飯塚市で、防災に関してとってもためになるイベントがありました。
飯塚市は合併20周年を迎え、その記念事業の一環として、ブロックチェーンを使って防災を考え、活用する実証実験が行われたんです」

太田解説委員「ブロックチェーン。これどういう意味なんですかね?」

地域リポーター・今福さん「アナログな私はよくわからないんですが(笑)日本初の『ブロックチェーン推進宣言都市』が、なんと飯塚市なんですよ。

(※ ブロックチェーンとは、情報を鎖(チェーン)のようにつなげて記録し、ネットワーク全体で共有することでデータの改ざんを極めて困難にする技術のこと。
この「消えない記録」の仕組みを、個人の防災行動の蓄積に応用しようという試みです。)

地域リポーター・今福さん「データを集めることで、平時に防災を考え登録しておいて、有事に生かすという実証実験でした」

【究極の二択に悩む8週間。地域性に即したフィードバック】

実証実験の内容は、8週間にわたり1日1問、計56問の「二択の問い」にスマホで回答していくという非常に実践的なものです。

今福さんは、実際に出題されたシビアな設問を紹介してくれました。

地域リポーター・今福さん「具体的には、『あなたの家族は4人です。84歳の母がいます。高齢者等避難情報が出ました。避難所との間には川があり、車で15分かかります。お母さんは行かないと言っています。川の水量はまだ余裕があります。あなたは避難しますか?』というような問いが出ます」

太田解説委員「難しいですね。これ、今福さんどう答えました?」

地域リポーター・今福さん「私は『行きません』と答えたんですけど、どちらにしても『あなたの判断を支持します』という言葉とともに、その場合のメリット・デメリットを、飯塚の災害を想定して解説してくれるんです」

太田解説委員「そこに飯塚の地域性も入っているわけですね」

地域リポーター・今福さん「そうなんです。飯塚のここはこうで、とか、川のそばには何があって、という話で答えてくれるんですよ。車での避難についても、いいパターンと悪いパターンがあったりして、解説をいただきながら繰り返していく実証実験でした」

太田解説委員「災害は目の前に二択をそれぞれの人に突きつけるものですから、それを考えて、そして地域のフィードバックがあるっていうのはすごくいい取り組みですね」

【未来へつなぐ「デジタル証明書」と防災の絆】

8週間のミッションを完遂した今福さんは、デジタル証明書や防災グッズを授与され、3月20日の式典では避難所入所シミュレーションにも参加。

最後に、この体験を通じた想いを語りました。

地域リポーター・今福さん「災害の経験を通して今後できることを考えて、何度も被災した私たちは、これからも防災について取り組んでいかなければな、と考えさせられる一日でした」

太田解説委員「いいですね。地域全体で考えていく良いきっかけになったという飯塚の取り組み。今日は今福さんに伝えていただきました。ありがとうございました。」

最先端技術と地域のリアルな課題が融合した飯塚市の試み。

住民一人ひとりが「自らの判断」に向き合う、新しい防災の形が示されました。

4月7日(火)のニュース